キン肉マン

以前、仕事で携わったコトもあり、新刊コーナーの本に反射的に手が伸びた。
ゆでたまご著「火事場の仕事力」。

ほとんどの新書の表紙には、これを読めば大丈夫と言わんばかりの
上から目線のフレーズが表示されているが、
この本の表紙にはデカデカとキン肉マンが描かれていて異彩を放っている。
題名もキャラクターが発していたキメゼリフをもじったモノで、
高尚さのカケラも感じさせない。
とにかくお仕事でお世話になったキン肉マン、読むことにした。

キン肉マンは、私より少し先輩の二人が高校を卒業してすぐに連載をはじめた漫画。
ということは、若干18歳での連載デビューということ。
そう言えば、お得意先のクリエイターの方から、
「どうしてキン肉マンって表記になったか知ってますか?」と聞かれ、
さぁ~って首を傾げていると、
「筋肉の筋って字が書けなかったから、カタカナのキン肉になったんです」
と教えてもらった。

確か私が中学生の頃に連載が始まった思うが、
当時はイラストもストーリーもお世辞にもプロと呼べるレベルには
達していなかったと思う。
それが今では、日本を代表する稼げるキャラクターに成り上がったのです。
この本の中には、その辺りの手さぐりで連載がはじまった当初の夢と苦悩や、
グングンと技術が上達していく手応えや喜びが詳しく語られています。

また、キン肉マンという漫画には、「忘れ去られた10年間」がありました。
1979年の連載開始から、人気絶頂期に惜しまれつつ87年に連載を終了。
それから再び1998年にプレイボーイに姿を現すまでの約10年間。
それは、まさに悪夢の10年間であったと語られています。
そう、ゆでたまごの二人は、天国と地獄を経験していたのです。

ちなみに、地獄から復活できたのは、高卒の若者二人が漫画家デビューできたのと同様、
周りの人に助けてもらったからと、正直に語られています。
どん底を知り、達観したからなのでしょう、
とにかくこの本は全編を通して著者の口調にまったくおごりがありません。
さらに、各項目が基本的に見開き2ページもしくは4ページで展開されているのですが、
どの項目も最後の行までしっかり文章が書かれていて、
著者の構成力と几帳面さが伺えます。

漫画と広告デザイン、考え生み出すコトには共通するモノも多く、
参考になりそうなフレーズを抜粋させていただくと、

先見の明とは、知性ではなく好奇心から生まれます。
すなわち珍しい物や未知の物に興味を持つ心。
何か好きな分野の事をザッピングしてみて、その中で少しでもわからない、
気になった物があればそれをトコトンまで徹底的に調べ上げる。
するとその調査過程の中に驚くべき大ヒットの秘密が埋もれているものなのです。

もう一つ。

弱った時に人を最終的に突き動かすのは、強い意志……だと理想的ですが、
残念ながらほとんどの場合は、実際そうではありません。
そういうどうしょうもない時に人を突き動かすのは、
意地や反骨精神、もしくは恐怖心といった負の感情です。
それを自分の中に演出するためにも、本気で実現したい事は、
退路を断つために他人に公言することです。
人に知らせることで、自分の中に大きな決意の芯を打ち立てるわけです。

この本を読み終えた後、イラストを担当しているスタッフに渡しました。
はたして、彼はどのような感想なのか……そろそろ聞いてみようかな?


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眠れない日々…

いよいよ始まりましたね、ロンドンオリンピック!
最初は違う話題にしようかと思ってたのですが、ブログの順番が
丁度ここで来たのでやはり話題はオリンピックでしょう!!

バサラでは体育会系の社員が多く、オリンピックやサッカーワールドカップ、
世界陸上など大きな大会は必ずといっていいほど盛り上がります。
みんなも、遅くまでお仕事でお疲れですが、眠い目をこすりながら出来るだけ観戦しています。

オリンピックといえばまずは開会式です。相変わらず派手でしたね〜。花火好きの僕にはたまらないです。
個人的には、開会式にMr.ビーンが出てきたのがうれしかったです(笑)。
Mr.ビーン好きの僕としては、開催国がイギリスなのでローワン・アトキンソンが何かしらで絡んでくるとは思ってましたが、Mr.ビーンとして出演するとは思ってなかった(ネタがちょっと下品だし…)ので、余計にうれしかったです。さらに演出でビーンがスマホ使ってる(笑)! これは時代だな〜と感じました。
あのビーンがスマホ! さすがです!!
さてさて、競技の方ですが、前回のブログでK-POPくんが書いていました我らがなでしこジャパン。快調なスタートだったと思います。なにより2試合ともK-POPくん一押しの我らが湯郷ベル“不撓不屈の防人”こと福元美穂選手が先発出場。良かったね〜K-POPくん! 応援し甲斐があるってもんですね。
男子も「グラスゴーの奇跡」からさらにモロッコにも勝って見事予選突破!! モロッコ戦は時間帯が遅いにもかかわらず永井のシュートが入った瞬間は大盛り上がりでした!

それにしてもオリンピック中継っていろんな放送局がかぶって放送していてザッピングしていくのが大変。
あっちにチャンネルを変えては「おぉーっ!!」っと盛り上がり、こっちに変えては「あぁ〜っ」となったり。またまたこっちに変えては「まだかよ〜」と、とにかく忙しい。

そんな中、ちょうどチャンネルを合わせたら始まったので生中継で見た重量挙げ女子48kg級。見事、三宅宏美選手が銀メダルを獲得しました!!
初めて重量挙げの試合を最初から最後までちゃんと見たのですが、かなり盛り上がってしまいました。

親子二人三脚で頑張った12年間…。長いですね〜。

僕たちの仕事は、簡単な物からページが多い物でも納品までの時間はそれほど長くありません。毎日毎日、血のにじむような練習を重ねて、結果が出るのが4年後…。しかもそこにはライバルもいて記録も上回らないといけない。

 

想像出来ません…。

 

試合後のインタビュー中での「本当に」の回数がどれだけ今まで苦労したかを物語っていたように思えます。※ちなみに「本当に」は32回ほど言っていたそうです。

 

本当に本当にお疲れ様でした!

まだまだ熱戦は続きますが、仕事に支障の無いよう出来るだけ熱い戦いを見たいと思います。

…とブログを書いていたら日本メダルラッシュじゃないですか! 時差は辛い…。

メダリストのみなさんおめでとうございます!!!


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なでしこジャパン!いよいよキックオフ!!

 

日本時間の7月26日午前1時。
なでしこジャパンのロンドンオリンピック初戦である、カナダ戦のキックオフです!!!

我らが湯郷Belleから宮間あや選手と福元美穂選手が、なでしこジャパンに選出されています。

先日行われた、うちのとっとこさんのサンクスセレモニーに、私も同行させていただきました。


先日のサンクスセレモニーで撮影した集合写真です。

会場に到着してセレモニーが始まるまでの間、私達が待機していた場所からスタンドに移動しようとした時に、待機場所の出入口で福元選手と遭遇!
突然のことに、びっくりして固まっていると、福元選手が道をゆずってくれました。

言葉こそ交わしていませんが、「お先にどうぞ」というより「私はあなたが通るまで、ここを動かない!!」という気迫が伝わってきました。
もう、それだけで私は福元選手のファンになっちゃいました!(←よっ!単純王!!)
なんか、カッコ良かったッス!(←女性に対する褒め言葉ではないですけど)


本当はこんなにカワイイんだぜぇ。

湯郷Belleの選手イラストについてはこちらをご覧ください。
http://www.basara.jp/results/works_ci.html

 

その後、湯郷Belle対AS狭山の一戦を観戦させていただきました。

湯郷ベルのサッカーを初めて観たんですが、1番印象的だったのは福元選手が90分間ずっと声を出してコーチングし続けていたことです。

実は私、ちょこっとサッカーをかじっていまして(キーパーの経験もあります)、プレーしたり観戦したりしてますけど、あんなにも声を出し続けているキーパーは中々いないと思います。

「優れたキーパーは1人でシュートを止めようとせず、ディフェンダーを動かして自分がいる所にシュートを打たせて止めるんだ。」

と、元ドイツ代表GK オリバー・カーンがインタビューで語っていました。

福元選手は、90分間声を出し続けることでそれを平然とやってのけるッ。
そこにシビれる!あこがれるゥ!

そんな福元選手が守り、宮間選手が攻め、

金メダル目指して

ガンバレ!なでしこジャパン!!!

あ〜この記事を書いてたら、なんかだか球を蹴りたくなってきた!(←やはり単純!!)

 

福元美穂選手について、もっと知りたい方はこちらをご覧ください。
湯郷Belle公認ブログ
http://blog.livedoor.jp/niiyan77/archives/cat_217361.html

 


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那岐山へ

少し前のお話ですが、
岡山県と鳥取県の県境にある那岐山に登ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

↑麓から見た那岐山です。
標高は1,255m。
事前に入念に調べてきた私ですが、
実際に目の前で見てみると…思っていたより高い。登れるだろうか…
この時点で早くも不安になってきました。

国道のバス停から3キロほど歩くと、ようやく登山口に到着。
天気も快晴で、絶好の登山日和です。
さっそく、初心者でも登りやすい西側のルートから登っていきます。

登山道は傾斜が緩く、道沿いの木々もあまりないため、とても登りやすいです。
ただ、その分日差しが容赦なく降り注ぎます。暑い…。
登山しているのは、中高年の方がほとんど。
細い道を、挨拶を交わしながら登ります。
1,000mを越えると、ブナの木々を見ながら歩きます。
木漏れ日が心地よいので、時折道端で休憩しながらまた歩きます。

そして登山口から歩くこと1時間ちょっと(あれ?意外と早い…)

ついに旧山頂に到着!

360°遮るものが全くなく、眼下に津山盆地が広がり、
さらに遠くには小豆島、そして東西には県境となる山々が連なります。

素晴らしい景色を眺めながらしばしこの空間に身を委ねる…。
麓からの気持ちの良い風を受け、素晴らしい景色を眺めながら食べる
コンビニのおにぎりはいつもと違った味でした。

ちなみに、那岐山には“旧山頂”の東側に“新山頂”があります。
以前は旧山頂(1,240m)を山頂としていたのですが、
登山者から向こうの頂の方が高いのではないかと声が多々聞かれ、
測り直してみると、やっぱり…ということで、山頂が変わったそうです。
↓旧山頂から見た新山頂(確かに高い)

 

 

 

 

旧山頂でゆっくりした後に、新山頂へ。
そして、山の東側のコースを下って、無事下山。
麓の山の駅のソフトクリームでほとぼりを冷ました後、帰路につきました。

日々の運動不足がたたって、若干の筋肉痛が数日続いてしまいましたが
たまには自然の中に身を置くのもいいですね!
本格的な登山はちょっと…という方にオススメな那岐山。
ぜひ一度、登ってみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

※熊が出ますので、くれぐれも熊鈴をお忘れなく。


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宇宙規模のマンガ愛

みなさんも日々感じていることかと思いますが、
ここ数年ほど、マンガを原作としたドラマ、映画ってすごく多いですよね。
今年に限っても、パット思いつくものだけでも
「テルマエ・ロマエ」、「ヒミズ」、「ボーイズ・オン・ザ・ラン」、「ホタルノヒカリ」、
「宇宙兄弟」、「へルタースケルター」、「海猿」……と数知れず。

そんな中、ワタクシことヘックション大魔王は、
いまだに重度なマンガ病にかかっていまして、
私のマンガ愛はとどまることを知りません。
なので、自分のコレクションしているマンガがドラマ化・映画化される機会は多く、
その度に世の中のブームを先取りしたような気になって
一人優越感にひたったりしてしまいますが、
きっと巷のマンガ好きさんも同じような事を考えていたりしているんでしょうね。

で、先程列挙した中で
私が唯一、映画公開前に持っていなかったものである「宇宙兄弟」。

今、私はこれにどっぷりハマりまくっています。
勝手な判断でマンガ・映画共に普通レベルとなめていたのですが、
ご縁があってマンガを読んでみると…、
とっても面白いのです、アツいのです!スポ根なんです!!

現在発売されている18巻までを一気に大人買いをし、
時間があれば読み、まわりからたとえ「一人でマンガ読んで笑っているよ」と
白い目で見られようとも負けない程、興奮しました!!

最近ちょ〜っと元気でないなぁ、なんて感じてしまっている大人は特に
読むと元気もらっちゃいますよ!笑っちゃいますよ!!オススメです!!!

という事で、私が心のノートにメモした宇宙兄弟・名言を少し紹介させてください。

「本気の失敗には価値がある」

「俺の敵は だいたい俺です」

「迷った時はねどっちが正しいか、なんて考えちゃダメよ
日が暮れちゃうわ。頭で考えなきゃいいのよ
答えはもっと下、あなたのことなら、あなたの胸が知ってるもんよ
「どっちが楽しいか」で決めなさい」

「苦しくて苦しくて大変な演技ほど美しく見えるの」

長々とすみません…。
私の宇宙ブームは時代遅れで映画公開が終了していることが悔やまれる限りです。

そして、いよいよ7/13(金)から
私の愛する「海猿brave hearts」が今度こそ最終章として公開されます。
まわりからみると、おいおいまたやるのかよ…、てところかもしれませんが、
原作ファンでもある私としては、実写化不可能と言われてきた念願の
「ジャンボジェット機の海上着水」のお話です。
原作でも最終話として描かれているお話で、
涙なしでは観れない出来映えになっているハズです。
きっと、今回も前回、前々回に続き
2012年日本実写映画興収no.1記録を樹立してくれることでしょう。
すっかり宣伝になってしまいましたが、熱血モノがお好きな方、
こちらもオススメですので、よかったら是非足を運んでやってくださいませ。

↓「海猿brave hearts」公式サイト
http://www.umizaru.jp/index.html


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遅ればせながら「舟を編む」を読んで

2012(第9回)本屋大賞を受賞した、「舟を編む」を読んだ。

実は5、6年前まで、私は本屋大賞なるものを受賞するような本とは、
まったく縁が無い読書人生を歩んできた。
そんな私を変えてくれたのが、
お得意先の読書が好きなクリエイターさんだった。
雑談の中でお互い読書好きというコトが判明。
「いつもどんな本を読んでるんですか」などと話が発展し、
それ以来ときどきお互いの本を貸し借りするようになったのです。

「これ、第1回の本屋大賞を受賞してるんです」と教えてもらい、
最初に借りたのが「博士の愛した数式」。
この手の本は、それまでの私は避ける傾向があり、
その人に勧められなければ読むことがなかったでしょう。

ところが、いざ読んでみるとスルスルッと読み進められて、
いつもより眼圧も半分。眉間のシワもスッキリ状態。
なんだかライトな清涼飲料水をクイッ、クイッと飲んだような感覚で、
新鮮な読後感を体験することに……。
食わず嫌いは何かと損することを、改めて認識させられたのでした。

その人には、その後も本屋大賞を獲った「夜のピクニック」や
「ゴールデンスランバー」をはじめ、たくさんの本を借りました。
「夜のピクニック」なんて中学生のお話。
これこそ勧められなければ、ズェッタイに読まない本です。
それが主人公と年頃が同じくらいの我が子に、
「これ読んでごらん」なんてコトになるとは……。

意図せぬ科学変化による予期せぬ展開とでも言いましょうか。
「夜のピクニック」の中で記憶に残っているフレーズ。

「今は今なんだ、今を未来のために使うべきじゃない」。

なんだか、若くてイイですね。

 

映画もドラマもヒットした「東京タワー オカンとボクと、時々オトン」は
スタッフに借りて読みました。
そしてリリー・フランキーの思惑通り、
まんまと泣かされてしまいました。

 

「告白」と「舟を編む」は、自腹で購入。
しかし「告白」は、映画の出来が良過ぎたので、
本の印象がどっかへ吹っ飛んじゃいましたねー。
映像にしやすいシチュエーションだったこともありますが、
映画が原作を超えてしまったマレな例の一つですね。

 

「下妻物語」、「嫌われ松子の一生」、「パコと魔法の絵本」、そして「告白」。
CMディレクター出身の中島監督が手掛ける映画は、
どれをとっても独特の色使いが印象に残る映像で、
次回作が待ち遠しくなる数少ない日本人監督の一人です。

 

さて「舟を編む」ですが、帯に書いてある通り辞書を作る人たちの話。
世の中に辞書があるってことは、その辞書を誰かが作っているハズなのに、
なぜか辞書に関しては以前からあるモノとして、
「誰かがワザワザ作ったなんて考えたコトはない」っていう人が多いのではないでしょうか。
私もその中の一人でした。
「舟を編む」は歴代の大賞作品の中で最高得点を獲得したらしいですが、
目の付け所が良かったな~って感想です。

言葉を厳選し、広告デザインを手掛ける者として、
気になったフレーズをご紹介。

「こだわり」はいい意味に使ってはならん言葉だぞ、
「匠のこだわりの逸品」などと言うがありゃ誤用だ、
「こだわり」の本来の意味は「拘泥」すること「難癖」をつける
ということなんだから。

「助長」と同じで、「こだわり」も昔は悪い意味でしか使われなかったんですね。
でも言葉は生き物。現代では想いを込めたいい意味の代表格として認知されていますよね。
最後に、職業柄ココロに響いたフレーズを2つご紹介。

言葉の重要性に気づきました。記憶とは言葉なのだそうです。
香りや味や音をきっかけに古い記憶が呼び起されることがあります。
それはすなわち曖昧なまま眠っていたものを言語化するということです。
おいしい料理を食べたとき、いかに味を言語化して記憶しておけるか、
板前にとって大事な能力とはそういうことなのだと辞書づくりに没頭する
彼を見て気づかされました。

何かを生み出すためにには、言葉がいる。

 

皆さん、言葉をしっかり武装しましょう。


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○○始めました。

皆様いかがお過ごしでしょうか、黒服Aです。
私この度、ジムに通い始めました。

きっかけは今年の正月、初詣。

実家の裏山の山頂にある神社にお参りに行こうという話しになり
「昔しょっちゅう登った山だし、余裕余裕♪」と思って登りに行ったんですが、
侮ってました。体力の衰えを。
半分も登らないうちに息切れがして、
頂上につく頃には膝はガクガク、呼吸困難になりかけ、
発汗が追いつかず熱が溜まって頭はガンガする。
歳とると筋肉痛って遅れてくるのよねーとか言ってる場合じゃない。
「このままじゃヤバい…」
さすがにこの時は本気で思いました。

体力の衰えも勿論ですが、
今まで溜めに溜めてきた脂肪をこの時ほど重いと感じた事は無かった…

それまでも少なからず自覚はありました。でも、見て見ぬふりをしてました。

ぽっこりお腹が見えちゃうのはうつむいて歩くからなんです。
常に背筋を伸ばして前を向いていれば、お腹は見えません。
いいことじゃないですか。

……いや、そういう問題じゃないか。

きっかけから半年も経っとるやないか!というツッコミはさておき、
そんなこんなで体力向上のためにスポーツクラブへ通う事となりました。
(と言っても入会して2週間程なので、まだ数回通っただけですが。)

▼メンバーズカード

初日は、講習会メインで運動は30分程度。
まずは体力測定してくださいと言われ、体重計のような形の台の上へ。
スティック状の物を握っているだけで、体重はおろか現在の体型までばれてしまう代物。
な、何て恐ろしい機械なんだ。
ここ何年も測っていなかったウエストの数値を見た時は鬱になりました。
正直知りたくなかった…
余計なお世話の総評にはヒップとウエストの差についてのコメントまであり。
ちくしょう、この悪魔の機械め!

あとはトレーニングマシーンの使用方法や注意の説明などで小一時間。
講習の際インストラクターに言われたのは
「まず脂肪を燃焼させやすい体に変えていくのに3ヶ月はかかりますから、
その期間の体重や体脂肪の増減に一喜一憂しないように。」
という事でした。
そうですか、やはり気長にやっていくしかないんですね…
あとは、ランニングやバイクでの体力テストを受けて
その結果でインストラクターと相談しながらメニューを決めました。
最初は軽い運動から基礎体力を作り、
それから徐々にメニューを増やしていく方法です。

何故わざわざヘビーなスポーツクラブに、と思われるかもしれませんが、
むしろ時間制限がある、とか高い月謝払ってるんだから元とらないといけない、
みたいに枷を付けて、必要に迫られた状況に追い込む事で自分に鞭を打たないと、
すぐに怠け心が出てしまうのです。
手軽にできる運動ならウォーキングやピラティス、スロー筋トレ、
今どきの簡単ダイエットなら「ながらダイエット」だとか「骨盤運動」、
「プチ断食」なんかがあります。
こういった大半は「短時間で自分のやりたい時にいつでも自由にできる」というのが売りですが、
自分にとってはその手軽さが逆に落とし穴で、三日坊主になりがち。
切羽詰まっていない事はほとんど持ち越して、明日こそ!と思ってしまう繰り返し。
超が付くほど無精者な私には向いていないようです。
そんな意志の弱い自分を奮い立たせるため、敢えてこのネタをここで公開する事によって
第三者の目(監視)という枷をひとつ増やしてみたわけですが。

さて、いつまで続くか、乞うご期待(笑)

あとは運動後にお腹が空くからといって食べ過ぎないように注意する事。
でも、体を動かした後のご飯って美味しいんですよね~

最近テレビ番組でも取り上げられていましたが、
太らない食事には食べる順番とか時間も重要らしいですよ。
最初にサラダ・果物を食べ、
それから炭水化物のご飯・麺、
最後に肉類。
この順番が一番、消化されやすい食べ方なんだそうです。
食後の甘いものはNG。
ご飯などで血糖値が上がった状態で更に糖分摂取となると
体重増加の傾向になるのだとか。
これが30分でも間を空けたりするだけで効果が違うのだそうですが。
あとは時間帯。
昼の12時~夜8時までは消化の時間帯で、
夜の8時以降は身体は吸収の時間帯。
消化の悪いものを食べる時は、夜の8時までに食べるのがお勧めだそうです。
とは言っても仕事してるとなかなか難しいんですよね。
順番とか時間にこだわりすぎて逆にストレスになってもよろしくないので、
心に留めておく、ぐらいにしておこう。

 

とりあえず目標「今年中に5kg減」


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欣也は輝いていた

5月18日、もう1ヶ月以上前の話になるが、ドナ・サマーが亡くなった。

ワタシ的には、ドナ・サマーといえば「ホット・スタッフ」。
私が田舎の中学生だった頃、仲間と一緒にいる時に「ホット・スタッフ」が流れた。
すると、仲間の一人がドヤ顔で
「ドナ・サマーはコノ曲のヒットで、一生遊んで暮らせるくれーもーけたんじゃ~」
と言った。

一生遊んで暮らせると言われても、バリバリセレブな生活がずっと続けられるのか、
豪華客船で周遊とは言わないまでも、ちょっとした国内旅行くらいなら続けられるのか、
仕事をしなくていいギリギリの生活なのか、その辺りがまったく見えない。
「いったい、なんぼーもーけたんかの~」と具体的な金額を聞こうとして、
彼の満足そうな顔を見ると、追求できなくなってしまい
「ぼっけーのー」と答えていた。

控えるコトのやさしさを実践した、粋な心配り、これぞ美しき友情である。

このエピソードによって、
ドナ・サマー+「ホット・スタッフ」=一生遊んで暮らせるヒット
が私には刷り込まれてしまっている。

 

そんなドナ・サマーの記事の下に、中原 早苗って女優さんが亡くなったという記事が……。
私の勝手な印象では、常に犯人側となんらかの関係がある役柄で、
多くのドラマや映画に出ていた女優さんだった。
上手い脇役として顔は覚えていたが、名前を初めて知ったコノおばさんが、
なんと故深作 欣二監督の奥さんだと知ってビックリ。

女性にだらしない深作監督に奥さんがいたとは……。

記事を読みながら、他人には知る由もない、男と女の因果に無駄な思いを馳せる。
深作 欣二と言えば「仁義なき戦い」。
岡山のお隣り広島を舞台にした、やくざ映画の金字塔だ。
ただ、21世紀の今、やくざ映画と聞くと顔をしかめる人も多いだろうが、
最初の「仁義なき戦い」とシリーズ2作目となった「仁義なき戦い 広島死闘篇」は、
評価していいと思う。
確かにシリーズが無意味に続いたことで、3作目以降のグダグダ感は否めないが、
最初と2作目は出来が違っていた。

特に単なる続編ではなく、ある青年の行き場のない葛藤を描き、
人気を不動のモノとした2作目がいい。
千葉 真一の怪演と北大路 欣也の入り込んだ演技は、
現在の韓国映画にも勝るエネルギーがほとばしっている。
そう言いながら、随分前の記憶を頼りに書いているので、少し心細いが、間違いないと思う。

今でこそ貫禄あるおじさん役をこなしている北大路 欣也だが、
若き日の欣也は、ウォンビンやイ・ビョンホンのようにギラギラに輝いていた。

 

 


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「選択の科学」を読んで

一年に一冊程度、キターッと思う本に出逢うことがある。
「選択の科学」が、まさにそんな本だった。
ニューヨークのコロンビア大学ビジネススクール教授、
シーナ・アイエンガーって人が著者なのだが、彼女はインド人。
厳格なシーク教徒の両親と共に、幼少期にアメリカへ移住。
3歳の時、目の病気を患い、高校生になる頃には全盲になってしまったそうです。

そんな彼女が疑問に感じたのは、
「選択」が限られた、シーク教徒である両親の幸せと、
「選択」が自由な国と豪語するアメリカ社会の幸せ。
はたしてどちらが本当の意味で幸せなのか……。
彼女は大学に進学以降、「選択」をテーマに研究を重ね、
「選択」の謎をひたすら科学的に追求しました。
そして、これまでの成果が纏められたのが、この本です。

印象に残った、一節を紹介しましょう。

キツネはどうにかしてブドウを取ろうとして、しばらくの間がんばってみるが、
どうしても届かない。
そこでキツネはあきらめこんな負け惜しみを言って去るのだ、
「あのブドウはどうせすっぱいに決まっているさ」キツネの心変わりは、
わたしたちが不協和音を軽減するために本能的に取る方法の典型例だ、
わたしたちは自分の信念と行動の矛盾に気づくとき、
時間を巻き戻して行動を取り消すことができないため、
信念の方を行動と一致するように変えるのだ。
もし物語の筋が変わってキツネがブドウをとうとう手に入れ食べてみてすっぱかったなら、
キツネは努力が無駄になったと感じないために、
自分はすっぱいブドウが好きなんだと自分に言い聞かせることだろう。

また、ためになるよね~な一節をご紹介。

「マジカルナンバー 7±2:われわれの情報処理能力の限界」
これは人間の処理可能な情報量の数値。
たとえば、短い時間にいろいろな形を見せた後で、
それを小さい順に並べてもらったところ。
見せた形が7種類までの場合、順位付けは非常に正確だった。
ところが形の種類がそれより多くなると、
とたんにまちがいを犯すようになる。
物体の色や明るさ、音の高さや強さ、振動の位置や強さ、臭いや味の強さなど、
どんな感覚でもほとんどの人が5~9までのアイテムにしか対処できず、
それを越えると知覚の誤りを一貫して犯すようになる。

最後にフランスの数学者、科学思想家 アンリ・ポアンカレの一節。

「発明とは、無益な組み合わせを排除して、ほんのわずかしかない
有用な組み合わせだけを作ることだ。
発明とは、見抜くことであり、選択することなのだ」
冒頭に触れた、インドとアメリカの「選択」における幸せについて彼女が出した答えや、
動物実験やデパートでの商品販売を通しての実験など、
「選択」に関するエピソードがいろいろ記載されていて、面白かったです。
どんな本でも、その主張を鵜呑みにするのはNGですが、
「選択」に興味が湧いた方は、気楽に学説の一つとして読んでみるといいかも知れません。


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癒しの光

こんにちは。しゃていです。
ついこの間お花見についてブログを書いたばかりだと思ったのに
季節はもうすっかり夏ですね。

先日、高梁の福地小学校で行われたほたる祭りに友人と行ってきました。
田んぼと山に囲まれたのどかなところで、かえるの大合唱と土と草の匂いが
超田舎っこの自分にはとても心地よかったです。

今年は例年よりも人が多かったらしく、道路が大渋滞で交通整理が大変そうでした。
小学校にもけっこう屋台が出ていて、備中神楽のステージも用意されていました。
地元の人をはじめ、京都や島根ナンバーなど他県からのお客さんも大勢いました。

ちょっと早めに会場についていたので、川辺に座って屋台の焼きそばやポテトを食べつつ、
辺りが暗くなるのを待っていました。7:30〜8:00あたりからやっと暗くなり始めて、
お客さんたちも川縁の方へと集まってきました。
茂みの奥からぽつりぽつり小さな光りが出始めて
その後何十匹もの蛍が川縁を飛び交う景色はとても心癒されました。

写真は上手く撮れませんでしたorz
が、やっぱり生で見ないとこの良さは分からないと思うので,今年蛍見てない方は
まだギリギリ間に合うかもしれないので、ぜひ見て欲しいです。

※画像はネットでの拾い物

 


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