リリーのすべて

早いもので2016年も残り2ヵ月を切りました。
皆さんいかがお過ごしですか。
とまこです。

さて、私は先日気になっていた映画のBlu-rayが出ていたのでさっそく借りて
鑑賞しました。
タイトルは「リリーのすべて」

lily

1926年デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、
同じく画家の妻ゲルダに女性モデルの代役を依頼されます。
その際に、自身の内面にある女性の存在を感じ取り、
それ以来リリーという女性として生活していく比率が増していくアイナーは、
心と体の不一致に悩むことになります。

トランスジェンダーという難しいテーマを描いた作品ながら、
映像としての表現の美しさが素晴らしい作品だと感じました。
主演はエディ・レッドメイン。
自身の身体と心の不一致に苦悩する姿に引き込まれる
主人公アイナー・ヴェイナー / リリー・エルベを演じました。

彼のことは映画「レ・ミゼラブル」で知っていたのですが、
引き込まれる演技力もさることながら、
今作の彼の美しさは絵画のようで、女装姿は本当の女性とはまた少し違った独特と、
しかし本当に女性にも見える美しさを兼ね備えています。
ヌードシーンもあるのですが、作品の上品な雰囲気と表現の美しさが
際立つシーンだと思います。

そして、男性として生き、夫としてそばにいてほしいと願いながらも
次第にアイナーの思いを受け入れ
支える妻ゲルダ・ヴェイナーを演じたのは女優アリシア・ヴィキャンデル。
こんな風に自分の愛する人を支えられる女性はかっこいいですね。
(原作は史実を元にしたフィクションなので、実際がどうだったのかは分かりませんが…)
この二人の一言では言い表せない絆もこの作品の見所のひとつです。

この作品で主演のエディ・レッドメインはアカデミー賞の主演男優賞を受賞しています。
公開当初も話題になったのでご存知の方も多いと思いますが、
まだ見ていない方は是非ご覧ください。
それでは。


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オシャレの秋

こんにちは。けだまです。

だんだんと朝夕が冷え込む季節になりましたね。

さて、秋になると着る服のバリエーションが増えて、街中でオシャレな人をよく見かけるようになりました。

私自身は、たいしてファッションに気を遣っていませんが、オシャレな人を見ると、素敵だなぁと感じます。特に、秋服の色合いや素材感が好きなので、この季節になると街をぶらぶらするだけで幸せな気持ちになります。

そして先日、そんな素敵な着こなしを紹介している本を購入しました!

イラストレーターのmiyaさんが描く「FASHION GIRLS miya ファッションイラストブック」です。

fashion_book

可愛い女の子たちのイラストで、オシャレな着こなしを紹介している本となっています。

イラストレーターさん自体を前から知っていたので、書店で見つけた時はすぐさまレジへ持って行きました!

 

素敵なイラストを見ているだけでも十分に幸せですが、コーディネートのアドバイスなどが書いてあり、ファッションの参考にもなります。

色の組み合わせや、上下の服のバランス、着こなしのポイントとなるおすすめの小物など、ファッション初心者の私にとって、とてもありがたい一冊です。この本を参考に、今年の秋はオシャレに挑戦してみたい!とさえ思うことができました。

可愛いイラストに心を癒されながら、勉強にもなる…まさに、見てよし!参考にしてもよし!な大満足な本でした。

 


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不振

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読書の秋になったので、本のお話し。

少し前のことですが、

林原の悲劇「背信」を読んだ後から、私が選んだ本の不振が続いている。

「背信」の呪いなのだろうか……

そして、あの後味の悪い読後感を払拭するため、

“4回泣けます”のコピーにつられ、

ガラにもない本を読んでみようと「コーヒーが冷めないうちに」という本を買ってみた。

案の定、私には何もかもが物足りない。

心やさしい人が読めば、もしかしたら4回泣けるかも知れないが、

残念ながら、ささくれた私の心が潤うことはありませんでした。

文章力のせいでしょうかね~、感情移入できませんでした。

残念……。

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で、次に「永遠の0」と「海賊とよばれた男」を書いた、

百田直樹の「カエルの楽園」をダメもとで選択。

「殉愛」騒動やNHK問題から、作家としての完全復活を期待して読んでみたが、

なかなかシツコイ性格のようで、持論をカエルの世界に置き換えた物語。

これも残念……。

hyakuta1

彼の新書があったので、大穴を狙って購入。

やっぱり、かつてのエンタテインメントな作家はどこえやら、

仕事と思想の使い分けが上手くいかない様子。

面白い本を書く作家さんだっただけに、完全復活が待たれます。

いつまで不振がつづくのでしょうか……

以上、すべて私の個人的な感想です。

 

 


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初運動会

先日、娘の幼稚園の運動会がありました。娘にとっては人生初めての運動会です。

当日までずっと予報は雨でしたが、朝は降るか降らないかの微妙な状態。結局降っていなかったので強行開催することに!

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両家の実家から、各“ばあば”が観戦に来てくれました。
しかし、始まったとたん小雨が…。だんだん強く降り始め、運動会のプログラムの順番は大幅変更。
とりあえず園児たちが一生懸命練習してきたダンスやかけっこ、リレーなどを最優先で行うことになりました。
観客の皆さんは見えづらいのか傘をさす人は少なく、小雨だったこともあり帽子やタオルでしのいでいました。

年少組の娘は4人ずつ走るかけっこに出場。「よ~い」の段階で同じ方の手と足が前に出るというお約束のようなスタートの構えで一瞬の不安。「どん!」の合図で案の定まともに走り出せず家族全員「あちゃー!」と思ったが、その後追い上げなんと1等賞でゴールイン!(4人中ですが)ガッツポーズを決めるという漫画みたいな展開でした(笑)。

その後もいくつかのダンスに出場。普段家にいる娘しか知らない親としては、みんなと一緒に“統率された動き”をしていることに驚愕(笑)。こんなことできるのねって改めて娘の成長に関心してしまいました。(まぁ、そりゃもう幼稚園児ですし…)
しかし、一番驚いたのは担任の先生(結構お年を召していらっしゃいます)のダンス時のキビキビしたキレのある動き!「先生キレッキレやな!」と関心してしまいました。大変な職業です。

統率されてるとは言ったものの、待ち時間に一人立ってる我が家のお嬢様

統率されてるとは言ったものの、待ち時間に一人立ってる我が家のお嬢様

プログラムも終盤、ここまでなんとか小雨を保っていてくれたお天気ですが、最後に行われた年長組+保護者の障害物競争ではとうとう土砂降りに。しかも、これが意外に時間のかかる競技で皆さんずぶ濡れで競技の参加していました。

雨が降ってくれたおかげでプログラムは短縮、片付けもテキパキで思ったより速く終わったのは良かったかな。
ただ、PTAの運動会担当の役員の皆さんは大変だったと思います。お疲れ様でした。
保護者や観客からクレームもとくに出ず楽しい運動会でした。(同じ日、運動会が延期になったどっかの幼稚園ではモンスターペアレントによる包丁事件があったそうですが…)

当日現地で気づいたのですが、うちは誰もカメラやビデオを持ってきてなくて全員スマホでの撮影。せっかくの初運動会で鮮明な写真が全くないという事態に…(笑)。結局お友達の親御さんが撮影した写真をもらうことになりました。

次の日(予備日)、結局カラット晴れましたが、ものすごく暑かったのでみんなで「昨日やっといて良かったね~」と言っていました。
雨が降って大変でしたが、「まぁ、記憶には残るからいいんじゃないの?」ってことで折り合いをつけた格好に。

 

ちなみに、娘は1等賞になったらプレゼントがもらえる約束だったらしく、見事リカちゃん人形をゲットしていました(笑)。

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車にハンドルの無い時代は来る?

どうもこんにちは。
最近話題になってきている自動運転。日本メーカー、海外メーカー問わず真剣
に取り組んでいるようです!
そこでメーカーごとに自動運転の制御方法の違いをほんのちょっと調べてみま
した!!

日本メーカー
【日産自動車の場合】
現在本格的に開発を進めている自動運転車はカメラ・レーダーの2 つを組み合
わせて周囲を確認・把握し処理。周囲の状況に合わせた行動や配慮をするよう
になるらしい。
セレナに実装している「同一車線走行技術」「自動駐車」「自動ブレーキ」を駆
使して自動運転を可能とするのでは?←とある営業マン曰く
いま思えば、ナビ+自動ブレーキ+自動駐車+同一車線走行+自動加速=自動運転
になりますね。アクセルを踏まなくて進む車を作れば完成じゃん!?
車自体に機能をつけ、ローカル(自分)で処理し、車1 台1 台が最適な判断するよ
うになるのでしょうかね?
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【トヨタ自動車の場合】
日産自動車同様、カメラ・レーダーで周囲の状況を確認するシステムはあるら
しいです。それに加えネットワークを駆使し、周囲の把握をするとのこと。
要するにA さんB さんC さん・・・Z さんが乗っている車が取得した周囲の情
報を共有して、多方面から把握する。
例1)右折する際に通行人がいることを他車からの情報を受信して警告を出す。
例2)高速走行中前方の車両のスピードを取得し、同じスピードで距離を保つ
なんというか一人が見たものは皆が共有するところあたりが「とある科学の超電
磁砲」のシスターズ的なノリなのでしょうか。
例えがアニメですみません。
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トヨタ自動車の場合は自社の自動運転車が普及すればするほど安全性能が向上
するコンセプトですね。

【海外メーカーの場合】
某米国メーカーでは通信で制御をする自動運転を開発しているようです。
海外の大手ベンチャー企業も自動運転の開発に参入し、日本より競争が激しそ
うなイメージ・・・。
基本的に日本に入ってくるニュースは悪いことしか入って来ないので、どのよ
うな制御をしているか分かりませんが、よく聞くのがハッキングできる。
クラッカーによる攻撃を受けるとハンドル操作やエンジン、エアコンの細かい
操作までドライバーの手からコントロールを奪えるとのこと。
怖すぎる((( ゚Д゚)))
※ちなみにオーストラリアからイギリスの車(日産リーフ)のエンジンをかけて
みたり、走行データをダウンロードできたニュースもありました。(1年ほど
まえ?)
国産も人のこと言えません。

IoT などで技術で制御する車。とても魅力的ではあります。
クラッカーの存在が居なくならない限り命を預ける車に安心して乗れない気が
します。これは日本・海外メーカー両方にいえることじゃないでしょうか。
(有名人でもない私が心配することでもないですが)
いろいろ書きましたが、やっぱり私はハンドルとアクセルがあって、自分が操る車が大好
きです!


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マッチはどうでしょう。

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少し前までは飲食店に当たり前のように置いてあったマッチも、
100円ライターに取って代わられ、
さらに昨今の禁煙ブームでますます追いやられてしまっています。
もはや絶滅危惧種に指定されても良いくらい存在感の薄いマッチですが、
私はお店の情報が凝縮された小さなマッチ箱のデザインが好きです。

学生の頃からマッチを集めていて、
コレクターというほど熱心だったわけでもなければ
ただ、お店に置いてあれば持って帰るという程度でしたが、
集めたマッチは大きなクッキーの缶やお菓子の箱にいくつもありました。

収納できる場所が無いからと、引っ越しの際に大量に処分してしまいましたが、
その後もかわいいマッチとかを見つけるとなんとなく持ち帰って、
集めるともなく集まったマッチの一部がクロゼットの奥から出てきました。
その中からいい感じのものを載せてみたいと思います。

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社会人になりたての頃によく通っていた喫茶店のマッチ。
1杯のコーヒーで友人と2、3時間は喋ってました。
この存在感のあるロゴが好きです。

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バサラに入社して初めての忘年会?で行った「ケントス」というライブバー。
つい最近、残念ながら閉店してしましました。
このオールディーズな感じがお店の雰囲気を良く表してます。

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地元のカフェレストランのものですが全く記憶がありません。
店舗の写真を見ても思い出せない…
西洋アンティーク調のイラストと反対色の絶妙なバランスがいいですね。

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「じゃがいも屋」という名前の居酒屋で、
店舗看板はかわいいじゃがいものイラストが目印のなのですが、
なぜかマッチはアメリカンポップなテイスト。

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意外、ケーキ屋さんのマッチ!
今でもお店に通ってますが、店舗とイメージがかなり全然違います。

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この手書き独特のレトロ感、大好きです。

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1円玉がでかい訳ではありません。
わずか1cmほどの箱にミニマムのマッチがちゃんと詰められています。

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マッチ棒にも工夫が。
右側のはちゃんと1本ずつ切れ込みが入っています。

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カラフルなマッチ。
炎も色が変わればさらに面白いんですが、残念ながら普通の色です。

どれも丁寧で個性的にデザインされていて見ているだけで楽しいですね。
コレクション心をくすぐられます。

今どきの子供はマッチが擦れないらしいですね。
それどころかマッチなんて見た事もないなんて子供もいるかもしれません。
それはそうですよね、だって家にマッチが無いですもんね。
絵本でマッチ売りの少女を読んでいても、
「マッチってなに?」って感じなんでしょうか。
冬の風物詩であった夜回りで
「火の用心、マッチ1本火事の元」と言いながら火元の注意を促したものですが、
その掛け声も時代にそぐわない言葉になってしまいました。

考えてみると会社での仕事も、以前に比べればまったく違いますよね。
制作で使っていたデザインや版下の道具は現在では使うことなく、
そんな名前も知らない道具があったということすらも
今の若い人たちは知らず、なんて事は多々有ります。

東北震災以降、防災とエコロジーの観点から
マッチが見直されているそうですが、
できれば消えないでほしいものです。
そんな事を思いながらこのブログを書いている最中に
マッチ最大手の兼松日産農林がマッチ製造事業から撤退する
というニュースが舞い込んできました。
田舎に帰ると必ず仏壇にあった桃印のマッチ箱を作っていた会社です。
時代とはいえなんだかとても切ない気持ちになりますね。
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ライブBlu-ray

みなさんいかがお過ごしでしょうか。
とまこです。
すっかり秋らしくなり、一年があっという間だと感じる今日この頃です。

さて、私はこの休日にBlu-ray鑑賞をして過ごしました。
嵐ライブツアー2015Japonism
です!
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学生時代好きで久しぶりにライブの円盤を購入しました。
当時DVDしか販売していなかったものが今はBlu-rayも同時発売ということで
今回はBlu-ray版です。

Blu-rayなのでDVDよりも鮮明な映像で、実際のライブに行けない民としましては
こういった円盤が出るということはありがたいことだなぁと感じました。

さて、感想ですが…
大満足、買ってよかったです…!!!
今回演出が和テイストでパッケージもライブ中のメンバーの衣装も和服が含まれていて、
和物好きの私の好みドンピシャでした。
次はどんな嵐が見られるのか
とても楽しみです。

それでは。


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2016年中旬、勝手に映画ランキング          その4

5月~8月末までの4ヶ月間に観た“いい映画ベストスリー”

第1位はダントツで「雪の轍」です。

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この映画、好きな人とそうでない人がハッキリ別れているようで、

その証拠に私が通うTSUTAYAでは、

私がレンタルした時には4、5本ありましたが、

今ではたった1本しか置かれていません。

2014年カンヌ国際映画祭 最高賞パルムドールを受賞したそうですが、

どうやらこの映画、一部のマニアックな人にしかウケないようです。

世界遺産トルコのカッパドキアを舞台に繰り広げられる、

ささくれた人間ドラマなのですが、

カッパドキアの大自然がおろかな人間を象徴しているようで、

いい感じなんです。

元舞台俳優のおじさんは、親からカッパドキアの洞窟ホテルを受け継ぎ、

今ではホテルのオーナーとして悠々自適に生活しています。

さらに、ずいぶん歳の離れた若くて美しい妻もいて、

なに不自由ない贅沢スローライフを体現しているように表面上は見える。

二人の間に子どもは無いが、おじさんにはバツイチの妹がいて、

広々とした邸宅で夫婦と居候している妹、大人3人が一緒に暮らしています。

3時間16分の映画の中で、見せ場はなんと言っても2回の大口論。

豊かなポキャブラリーと適格なメタファーを駆使して、

これまで胸に秘めていた心情を互いにぶつけ合います。

まずはおじさんと妹の口論。

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毎度のことなのでしょう、

あいさつ代わりのちょっとした皮肉の応酬から2人の会話がはじまります。

妹が発した「無言で批判する名人だから」の言葉に、

なんだかいつもより雲行きが怪しいと、イヤな思いが頭をよぎる兄。

妹がさらに発した「無難さ加減、万人受けする好ましい要素を盛り込み読者の機嫌をとる、

偽物の叙情主義により吐き気がするほど感傷的」…この言葉に、

兄はとうとうブチ切れ、妹の人間性の否定に本腰を入れます。

そこからのなじり合いが見事。

10分以上つづいたのかな~?、抑制が利かなくなった2人は、

とことん相手の弱点をエグリつづけます。

兄妹の口論ならではの上手い構成、カメラワークも秀逸。

口論を通して兄妹のこれまでの関係が浮き彫りにされます。

次は、おじさんと若い奥さんの口論

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いつの間にか、敬意と愛情がなくなってしまった夫婦。

さらに、最近ボランティアに目覚めた妻に

一層ズレを感じるようになったおじさんは、

心に響くいいことを言って妻を諭そうと試みるが、

倍返しの目に合うこととなります。

「あなたは教養があり、誠実で公平で良心的よ、そういう人なのは否定しない、

でも時々その美点を利用して人を窒息させ、踏みつけ、辱める。

高潔さゆえに世の中を嫌悪する。

信じる人を嫌う。信じることは未熟で無知の証だから、

でも信じない人も嫌い。信念と理想の欠如だから、

年よりも嫌い。偏狭で発想が自由じゃないから、

若者は発想が自由で嫌い。伝統も捨ててしまうから、

人は国に貢献すべきと言いながら、人を見れば泥棒か強盗だと疑ってかかる。

つまり人間が嫌い。1人残らず嫌い。

一度でいい、その身を捧げて何かに尽くしてみて」。

これだけの言葉を妻に浴びせられて、普通の男なら意気消沈するだろうが、

我らがおじさんは挫けません。

言葉を尽くせば尽くすだけややこしくなるだけなのに、

果敢に食い下がります。

しかし残念、そのファイトが報われることはありませんでした。

妻からとどめの言葉を投げつけられます。

「良心、倫理、理想、信念、生きる目的……

お決まりのセリフね。誰かに屈辱を与え、傷つけ侮辱する時の常套句、

でも教えてあげる。そんな言葉を連発する人こそ信用ならない」。

はい、終了~

理解という作業を拒絶する妻に、おじさんの言葉は届かないのであります。

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これで映画は終わりではなく、

この作品の締めくくりにふさわしい思慮深~い事件が起きてしまいます。

“寄り添いながらいてつく心”

哲学ってるこの映画にぴったりのコピーであります。

秩序とは大いなる矛盾を内包している薄~い表面に過ぎないと、

思わされる映画でした。 ちゃんちゃん。

 

 


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2016年中旬、勝手に映画ランキング          その3

5月~8月末までの4ヶ月間に観た“いい映画ベストスリー”、

第2位は「ナイトクローラー」です。

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ジェイク・ギレンホールが、またやってくれました。

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ロサンゼルスの治安が悪い町を、二人組の巡査がビデオカメラを手に、

キワドイ映像を撮りつづける「エンド・オブ・ウォッチ」。

以前彼が主演した作品と少しカブるところがありますが、

今回のジェイク・ギレンホールはそれよりもっとクレージーでおぞましい、

「ノーカントリー」のハビエル・バルデムとどっこいの存在感を発揮しています。

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人生の過程で不幸にも人格が壊れていった、成れの果てのクレージーではなく、

先天的に回路が違う、天然ものの狂気を見事に演じています。

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パパラッチがスクープを激写した現場に偶然遭遇した彼は、

スクープが金になることを知ります。

狡猾かつ利己的なガッツがみなぎる彼は、

野次馬たちに刺激を与える世界で、みるみる頭角を現してゆきます。

味を占めた彼は調子に乗り、グレーから捏造、ついには……

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彼がスクープした映像をボツにするか採用するかを決める、

女性ディレクター役を懐かしのレネ・ルッソが演じています。

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レネ・ルッソと言えば、あの「リーサル・ウェポン3」。

まだプッツンする前のメル・ギブソンと共演して人気を博しました。

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またまた本筋から話が逸れてしまいました……

「映画史上かつてない“戦慄のハッピーエンド”を体験せよ」

はたして、このコピー通りのエンディングなのでしょうか?

気になる方は、ご鑑賞あれ。

 

 


カテゴリー: フッカー, 日記 | 2016年中旬、勝手に映画ランキング          その3 はコメントを受け付けていません

2016年中旬、勝手に映画ランキング          その2

5月~8月末までの4ヶ月間に観た“いい映画ベストスリー”で、

第3位は「ウォーリアー」です。

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実はこの作品、なんちゃってマッチョが演じる、

そこそこ格闘映画だと思って、観るのを避けていました。

現在人気急上昇のトム・ハーディが出てることも、観なかった原因の一つ。

「チャイルド44」に「マッドマックス」、「レヴェナント」など、

立て続けにヒット作に出演してるので、そうそう続かないだろうと推理してました。

ところがどっこい、この作品2011年のものだということが判明。

なら観てみようと思い鑑賞。

そして、すげーいいじゃん、となった次第でございます。

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アル中親父のせいで14年前に離れ離れになった兄弟が、

それぞれの事情でお金を稼ぐため、総合格闘技で闘います。

なんちゃってどころか、超ガチンコの格闘技を演じています。

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私が映画にハマるきっかけの一つとなった「ロッキー」をはじめ、

「レイジング・ブル」や「レスラー」などと肩を並べる、

リアル&人間ドラマ格闘映画になってます。

どつく系の弟とテクニック系の兄。

闘い方が違うところも、単なる取っ組み合いではなく、

それぞれに戦略があって面白かったですね。

少しネタバレになってしまいますが、脱臼するシーンがあるのですが、

これを観る少し前に大横綱の千代の富士が亡くなったので、

平成元年の三月場所、大乃国戦で千代の富士が脱臼したシーン、

あの悶絶の衝撃映像を彷彿とさせました。

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今でこそ落ちぶれたアル中役が板についてるニック・ノルティーですが、

「ノース・ダラス40」や「48時間」など、体を動かす作品に出てましたね~。

どちらも面白いので、興味がある方はぜひ観てください。

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「ロッキー」のラストと言えば、あの「エイドリア~ン」ですが、

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「ウォーリアー」のラストも、「エイドリア~ン」的なシーンが……

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なんと叫ぶのか、叫ばないのか、はたまた……

答えは映画を観てお確かめください。

 

 


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