読書の秋になったので、本のお話し。
少し前のことですが、
林原の悲劇「背信」を読んだ後から、私が選んだ本の不振が続いている。
「背信」の呪いなのだろうか……
そして、あの後味の悪い読後感を払拭するため、
“4回泣けます”のコピーにつられ、
ガラにもない本を読んでみようと「コーヒーが冷めないうちに」という本を買ってみた。
案の定、私には何もかもが物足りない。
心やさしい人が読めば、もしかしたら4回泣けるかも知れないが、
残念ながら、ささくれた私の心が潤うことはありませんでした。
文章力のせいでしょうかね~、感情移入できませんでした。
残念……。
で、次に「永遠の0」と「海賊とよばれた男」を書いた、
百田直樹の「カエルの楽園」をダメもとで選択。
「殉愛」騒動やNHK問題から、作家としての完全復活を期待して読んでみたが、
なかなかシツコイ性格のようで、持論をカエルの世界に置き換えた物語。
これも残念……。
彼の新書があったので、大穴を狙って購入。
やっぱり、かつてのエンタテインメントな作家はどこえやら、
仕事と思想の使い分けが上手くいかない様子。
面白い本を書く作家さんだっただけに、完全復活が待たれます。
いつまで不振がつづくのでしょうか……
以上、すべて私の個人的な感想です。