5月~8月末までの4ヶ月間に観た“いい映画ベストスリー”、
第2位は「ナイトクローラー」です。
ジェイク・ギレンホールが、またやってくれました。
ロサンゼルスの治安が悪い町を、二人組の巡査がビデオカメラを手に、
キワドイ映像を撮りつづける「エンド・オブ・ウォッチ」。
以前彼が主演した作品と少しカブるところがありますが、
今回のジェイク・ギレンホールはそれよりもっとクレージーでおぞましい、
「ノーカントリー」のハビエル・バルデムとどっこいの存在感を発揮しています。
人生の過程で不幸にも人格が壊れていった、成れの果てのクレージーではなく、
先天的に回路が違う、天然ものの狂気を見事に演じています。
パパラッチがスクープを激写した現場に偶然遭遇した彼は、
スクープが金になることを知ります。
狡猾かつ利己的なガッツがみなぎる彼は、
野次馬たちに刺激を与える世界で、みるみる頭角を現してゆきます。
味を占めた彼は調子に乗り、グレーから捏造、ついには……
彼がスクープした映像をボツにするか採用するかを決める、
女性ディレクター役を懐かしのレネ・ルッソが演じています。
レネ・ルッソと言えば、あの「リーサル・ウェポン3」。
まだプッツンする前のメル・ギブソンと共演して人気を博しました。
またまた本筋から話が逸れてしまいました……
「映画史上かつてない“戦慄のハッピーエンド”を体験せよ」
はたして、このコピー通りのエンディングなのでしょうか?
気になる方は、ご鑑賞あれ。