マッチはどうでしょう。

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少し前までは飲食店に当たり前のように置いてあったマッチも、
100円ライターに取って代わられ、
さらに昨今の禁煙ブームでますます追いやられてしまっています。
もはや絶滅危惧種に指定されても良いくらい存在感の薄いマッチですが、
私はお店の情報が凝縮された小さなマッチ箱のデザインが好きです。

学生の頃からマッチを集めていて、
コレクターというほど熱心だったわけでもなければ
ただ、お店に置いてあれば持って帰るという程度でしたが、
集めたマッチは大きなクッキーの缶やお菓子の箱にいくつもありました。

収納できる場所が無いからと、引っ越しの際に大量に処分してしまいましたが、
その後もかわいいマッチとかを見つけるとなんとなく持ち帰って、
集めるともなく集まったマッチの一部がクロゼットの奥から出てきました。
その中からいい感じのものを載せてみたいと思います。

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社会人になりたての頃によく通っていた喫茶店のマッチ。
1杯のコーヒーで友人と2、3時間は喋ってました。
この存在感のあるロゴが好きです。

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バサラに入社して初めての忘年会?で行った「ケントス」というライブバー。
つい最近、残念ながら閉店してしましました。
このオールディーズな感じがお店の雰囲気を良く表してます。

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地元のカフェレストランのものですが全く記憶がありません。
店舗の写真を見ても思い出せない…
西洋アンティーク調のイラストと反対色の絶妙なバランスがいいですね。

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「じゃがいも屋」という名前の居酒屋で、
店舗看板はかわいいじゃがいものイラストが目印のなのですが、
なぜかマッチはアメリカンポップなテイスト。

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意外、ケーキ屋さんのマッチ!
今でもお店に通ってますが、店舗とイメージがかなり全然違います。

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この手書き独特のレトロ感、大好きです。

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1円玉がでかい訳ではありません。
わずか1cmほどの箱にミニマムのマッチがちゃんと詰められています。

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マッチ棒にも工夫が。
右側のはちゃんと1本ずつ切れ込みが入っています。

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カラフルなマッチ。
炎も色が変わればさらに面白いんですが、残念ながら普通の色です。

どれも丁寧で個性的にデザインされていて見ているだけで楽しいですね。
コレクション心をくすぐられます。

今どきの子供はマッチが擦れないらしいですね。
それどころかマッチなんて見た事もないなんて子供もいるかもしれません。
それはそうですよね、だって家にマッチが無いですもんね。
絵本でマッチ売りの少女を読んでいても、
「マッチってなに?」って感じなんでしょうか。
冬の風物詩であった夜回りで
「火の用心、マッチ1本火事の元」と言いながら火元の注意を促したものですが、
その掛け声も時代にそぐわない言葉になってしまいました。

考えてみると会社での仕事も、以前に比べればまったく違いますよね。
制作で使っていたデザインや版下の道具は現在では使うことなく、
そんな名前も知らない道具があったということすらも
今の若い人たちは知らず、なんて事は多々有ります。

東北震災以降、防災とエコロジーの観点から
マッチが見直されているそうですが、
できれば消えないでほしいものです。
そんな事を思いながらこのブログを書いている最中に
マッチ最大手の兼松日産農林がマッチ製造事業から撤退する
というニュースが舞い込んできました。
田舎に帰ると必ず仏壇にあった桃印のマッチ箱を作っていた会社です。
時代とはいえなんだかとても切ない気持ちになりますね。
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