2021年中旬、勝手に映画ランキング      その3

5月~8月末日までの4ヶ月間に観た映画の中から、

“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表。

今回はいよいよ第1位。

第1位はコレ。

「ドライブ・マイ・カー」です。

映画がはじまってしょっぱなの映像がすごくキレイで、

この映画「いいかも知れない」って思い、その予感がズバリ的中!!

とても素晴らしい作品でした。

カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したっていうニュースは知っていましたが、

西島秀俊さんが主演ということで、それほど期待していなかったので、

ラッキーな方に期待を裏切られました。

3時間っていう長丁場でしたが、映画の世界にどっぷり引き込まれ、

まったく気になりませんでした。

映画の料金を時間で割ると、超お得です。

この映画を撮った濱口竜介って監督、これまでにも「寝ても覚めても」や「ハッピーアワー」、

「偶然と想像」に「スパイの妻」など、数々の良作をつくっているそうで、

ぜひ観ないといけませんね。

ところで題名は「ドライブ・マイ・カー」ですが、

ドライブというよりもドライブ中に聞く“音”がカギになります。
(映画を観ると、この“音”っていう表現が深みを増します)

また、主人公が舞台俳優で演出家なので、

チェーホフの「ワーニャ伯父さん」っていうお芝居が絡んでくるんですが、

この仕掛けか素晴らしい。

チェーホフって聞いたことあるけど、どんな人なのか詳しくは知らない…。

そんな人がほとんどではないでしょうか?

でもこのチェーホフの「ワーニャ伯父さん」っていうお芝居が、

上映中ずっと付きまといます。

芝居のシーンになり、誰かが「ワーニャ伯父さん」のセリフを発すると、

このセリフって、この映画の大切なポイントになるのかも…

はたまた、今後の映画の展開を暗示しているのかも…など

3時間ずっと知的好奇心をくすぐり続けるのです。

いや~本当にいい映画でした。

私が知らないだけのようですが、

日本にも素晴らしい才能を持った監督がいるんですね。

感激の熱が冷めないうちに、

まずは「寝ても覚めても」からやっつけたいと思います。

「ドライブ・マイ・カー」観ていない方、ぜひご覧ください。

上映が終わっているかも知れませんが……

 


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