2021年中旬、勝手に映画ランキング      その2

5月~8月末日までの4ヶ月間に観た映画の中から、

“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表。

今回は第2位

「ファーザー」です。

第93回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、助演女優賞など計6部門にノミネート。

アンソニー・ホプキンスが「羊たちの沈黙」以来、

2度目のアカデミー主演男優賞を受賞した作品です。

観賞後、よくもこんな映画が撮れたものだと感心させられました。

脚本・構成・映像、すべてが見事で、

物語りが進むごとに謎が深まる展開は秀逸でした。

認知症を患っている高齢者の主観が映像化されているので、、

ラストまでどこが虚構でどれが現実なのか分かりません。

そのラストの答えの出し加減も絶妙で、

たぶんこういう事だったの…と思わせる。

このテーマを見に来る観客層(観るのは大人、小さな子どもは観ない)を

考えているな~と感心させられました。

認知症を理解しようとするのはムダです。

理解できないのが認知症。

頭で考えるより感じること。

怯えているのか、嫌がっているのか感じることが大切。

認知症は、なぜだろうと考えて答えが出るものではないことを

再確認させてくれた作品でした。

 


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