なんだか不安定な天候が多いようですが、暦の上では9月。
過ごしやすいとされる秋に一歩前進というところでしょうか。
さて、5月~8月末日までの4ヶ月間に観た映画の中から、
“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表するいつものヤツ。
引き続き性懲りもなくやっちゃいます。
今回は第3位が2つ、まずはコレ。
「サンドラの小さな家」です。
夫の虐待から逃れ、幼い子ども2人を連れてホテルで仮住まいを始める女性が主人公。
ホテル住まいをずっと続ける訳にはいかないので、
公営住宅の入居を申し込みますが順番待ちで先が見えない。
途方に暮れる中、娘との会話から自分で小さな家を建てることを思いつきます。
すると彼女の前向きな熱い想いと人柄が引き寄せるように、
土地を提供してくれるおばあちゃんや
自力でのマイホーム建設をサポートしてくる建築業者が現れ、
小さな家が少しずつカタチになっていきます。
そんな矢先、彼女の不注意で子どもがケガをしてしまい、
それを口実にDV夫から親権を争う裁判を起こされてしまいます…。
はてさて彼女と子どもたちの運命は…。
よくある題材ではありますが、映像の空気感がドロドロしてなくて、
なんだかカラッとしてて、
重くもなく軽くもない、絶妙の質感でテーマを投げかけてくれます。
困難な運命でも、周りに“いい人”がいれば前進できる。
はて、自分の周りには“いい人”がいるかな?と思わせてくれる映画でした。
主演の女性が企画・脚本・主演。
そして、あの「マンマ・ミーア」を撮った監督さんの作品だそうです。
そしてもう1つがコレ。
「カセットテープダイヤリーズ」です。
このジャケットのデザインは反則です。
カセットテープ時代のど真ん中を生きて来た我々世代に、
カセットテープを見せつけられると思わず観てしまいます。
1987のイギリスが映画の舞台。
マイノリティーへの偏見や、保守的な価値観との確執に悩む移民の少年が主人公。
そんな少年が、ある日ブルース・スプリングスティーンの音楽と出会い、
人生の羅針盤が明確になる物語り。
ブルース・スプリングスティーンに詳しくない人でも、
「ダンシン・イン・ザ・ダーク」や「ボーン・イン・ザ・USA」は聞いたことありますよね。
そういう私も同じ口なのですが、とにかく全編ブルース・スプリングスティーン。
ハッピーな気分になれる映画です。
ぜひご覧ください。