こんにちは、たんぼです。
突然ですがみなさんは様々なものの「なりたち」について不思議に感じたことはありませんか。
身近なものだと「漢字のなりたち」「名前の由来」など、
今では当たり前に使っているものでも意外な「なりたち」や知らなかった「なりたち」があります。
今回はそんな「なりたち」にちなんで、以前よりご縁いただいています『西大寺 観音院』のお話をしたいと思います。
お寺や神社は、建てられた場所に意味があります。
以前ブログでも紹介しましたが、福岡の太宰府天満宮は菅原道真の遺骸を埋葬しようとした道中、牛車が動かなくなったためそこに留まりたいのであろうと考えその場所に神社が建てられたと言い伝えられています。
昔話には少し謎が残る部分もありますが、今回紹介する『西大寺 観音院』にも
神秘的で奇跡のような出来事がありました。
事の始まりは751年。
周防の国(現在の山口県)で暮らしていた皆足姫(みなたるひめ)が
ひとりの仏師と出会った事がきっかけでした。
信仰心が深い皆足姫は、いつか自宅のお堂に観音様を奉りたいという願いをずっと秘めていました。
そんな姫のもとにある日、一晩泊めて欲しいと懇願する仏師が現れます。
姫は観音様をつくることと引き換えに自宅に仏師を招きます。
観音様をつくることを承諾した仏師ですが、その代わり作業中の部屋は絶対に覗かないよう約束させます。
幾日か経ったある日、いつも通り仏師にお膳を運んでいると部屋からなにやら話し声が聞こえてきます。
覗いてはいけないと知りつつも、気になった姫はこっそり部屋の中を覗いてしまいます。
中では完成した観音様と仏師が語り合っていました。
姫は驚き思わず物音をたててしまい、覗いていたことが仏師にバレてしまいます。
約束を破った姫に仏師は激怒し部屋を飛び出します。
姫は無我夢中で仏師の後を追いますが追いつけません。
せめてあなたはどこから来た方なのかと姫が問うと「大和の長谷に身を寄せている」
とだけ言い残し仏師は姿を消してしまいます。
姫は消えた仏師を長谷寺の仏様の化身と思い、お参りするために大和(現在の奈良県)に向かいます。
大和に行く道中、備前金岡(現在の岡山県 )に赴任していた夫に会うため、
姫たちは一旦この地で船を降ります。
夫とのつかの間のひとときを終え再び大和に向かおうと船に乗り込んだ姫たちでしたが、船はまったく動かなくなってしまいます。
こまった姫は一体どうしたでしょうか?
姫が取った行動で『西大寺 観音院』の「なりたち」がわかります。
続きが気になるところだと思いますが、ブログではここまで。
このお話をもっとたくさんの方に知ってもらいたい、分かりやすく伝えたいと思っていたご住職に弊社の「きになるえほん」を紹介したところ「きになるえほん」で広めたいとご依頼いただき「西大寺ものがたり」を制作いたしました。
挿絵に使用したイラストは「西大寺ものがたり」で見られる実際のものです。
「きになるえほん」は、弊社が考案した音なし・文字なし・アプリなしのWEB上で見る動く絵本です。
文字がないので小さなお子さんも楽しんで見られるほか、ストーリーが分かりやすいようイラストのコマを多く使用し、子供たちに伝わりやすく飽きさせないようにしています。
従来の絵本よりも、想像力や思考力の向上に効果があると考えています。
「西大寺ものがたり」も同様の仕様になっていますので、難しい昔の言葉を使うことなく親しみながら西大寺の「なりたち」をご理解いただけます。
「西大寺ものがたり」をご覧になりたい方はこちらのQRコードを読み取ってください。
「西大寺ものがたり」で「なりたち」を知って『西大寺 観音院』を訪れれば、新たな発見があり
楽しさ倍増間違いなしです。