2019年上旬、勝手に映画ランキング          その1

令和の一発目に、性懲りもなく勝手に映画ランキング。

平成31年1月1日~平成最期の日までの4ヶ月間に観た映画の中から、

“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表。

3位からの発表ですが、またもや3位が3作品。

まずはコレ

第91回アカデミー作品賞をはじめ、3部門を受賞した作品。

黒人ジャズピアニストとイタリア系白人運転手兼用心棒のお話です。

W主演のお二人。

黒人俳優さんは、あの「ムーンライト」で売人役をやってた、

マハーシャラ・アリさん。

「ムーンライト」のイメージが強くて、映画がはじまってしばらくの間、

売人とピアニストを置き換えるのに時間が掛かりました。

もう一人が、ヴッゴ・モーテンセン。

あの「ロードオブザリング」の端正な体形を変貌させ、

デブでガサツな運転手兼用心棒役を見事に演じてました。

監督が「メリーに首ったけ」の監督だと聞いて、驚き。

あの手の映画を創る監督さんが、この手の映画も創れる……。

見せ方を心得ている監督さんは、どんなジャンルの映画でも

創れるんだな~と感心させられました。

次は

「はじめてのおもてなし」です。

ドイツの一般家庭が一人の難民を受け入れるお話ですが、

深刻な難民問題をユーモラスに描いた、出色の作品です。

さっきご紹介した「グリーンブック」同様、“差別”がキーワードとなっていますが、

コメディタッチで描くことで、ここまで作品の印象が違うものかと思わされます。

難民というヨーロッパ諸国が抱える憂鬱な問題を、

一つの家族を通して、お笑いも交えて伝える手腕は見事。

面白くて、観た後に深い余韻が残る映画でした。

最後は

「女は二度決断する」です。

ダイアン・クルーガー主演なので、上位にランキングされてあたりまえ。

2009年の「イングロリアス・バスターズ」以来、彼女は私の中で別格な存在なので、

下でも3位にランクインです。

さて映画の内容は、こちらも移民が題材となっていますが、

それにテロが加わり、上記で紹介した2作品と違って、とてもシリアスな作品です。

ドイツ人の彼女はトルコ移民の男性と結婚。

男の子をもうけ、幸せに暮らしています。

ある日、息子をダンナの会社に預け、女友達とリフレッシュするためサウナに。

その時、ダンナの会社の前で爆弾テロが発生、ダンナと息子が犠牲になってしまいます。

すぐにテロの一味と見られる女が逮捕され、裁判になるが、

ほぼ犯人にまちがいないのに「疑わしきは罰せず」の理論により、

容疑者の女は釈放されてしまう。

裁判への失望と家族を失った悲しみが、彼女を復讐へと向かわせるが……

タイトルの“二度決断する”が意味深だと感じる方が多いのでは、

観るとお分かりいただける通り、この“二度決断する”ところがこの映画の真骨頂。

きっかけにアレを持ってきたところが、深いな~と感じさせられました。

今回ご紹介した3作品、いずれも“差別”がテーマの根底に流れています。

日本も対岸の火事ですまされない日が近いことを、

予感させられますね~(真面目か 笑い)。

 

 


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