2018年下旬、勝手に映画ランキング          その1

今回から2019年のブログがスタートです。

私の場合、恒例なのか、ワンパターンなのか、惰性なのか分かりませんが、

すでに2019年がスタートして9日も経っていますが、

お構いなしに昨年の9月~12月末までの4ヶ月間に観た映画の中から、

“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表。

ただし私の場合、スクリーンよりもDVDでの映画観賞が多いので、

ほぼ旬を過ぎた作品ばかりですが、あしからず。

ここで普通なら第3位といくところなのですが、

2018年の下旬は面白い作品との出会いが多かったので、

まずはオマケから、

あの「スター・ウォーズ」の原案になったことで知られる、

「隠し砦の三悪人」です。

1958年、昭和33年に製作された超傑作娯楽活劇が、

書店でDVDコレクションとして売られていたので、

パブロフの犬のように速攻で購入してしまいました。

今から61年も前に圧倒的なスケールとユーモアを交えた、

これだけの作品を創り上げた黒澤明のスゴさを改めて感じさせてくれる、

お気に入りの一本です。

この映画には、私なりのエピソードがあって。

15年程前、当時弊社にデザインの“いろは”を教育していただいていた

DのクリエイターHさんと仕事の話が終了し、

いつもの映画談義の中で黒澤の「隠し砦の三悪人」をまだ観たことないんですよ…

と告白した私に、「それはまずい」と、

後日わざわざ秘蔵のVHSを貸していただいたのが、

私の「隠し砦の三悪人」の初鑑賞で、

その時の衝撃がいまだに鮮明に脳裏に焼き付いています。

序盤に出てくるお城のシーンがド胆を抜く迫力で、

それに人間の業にまみれた二人の絶妙なキャラクターが加わり、

奇想天外な物語にどんどん引きづり込まれてしまいます。

また、ヒロインとヒーローも、

当時の日本人の容姿ではズバ抜けていることが容易に想像ができる、

世界に通用するべっぴんさんとイケメンを起用。

いつもの黒澤らしくない、

演技よりも見た目を重視した、

娯楽作品としての仕上がりにこだわった彼の狙いが伝わってきます。

クライマックスのシーンでは、

ジョージ・ルーカスが黒澤へのリスペクトを込めて、

「スター・ウォーズ」で再現していることが見受けられて、

なんだか誇りに感じてしまいます。

「隠し砦の三悪人」が女優デビューだった、上原美佐さん。

女優としては大成できなかったようですが、

歴史に残る傑作のヒロインは、

作品の中で永遠に雪姫として生きつづけています。

 


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