今年5月~8月末までの4ヶ月間に観た映画の中から、
“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表。
ただし私の場合、スクリーンよりもDVDでの映画観賞が多いので、
ほぼ旬を過ぎた作品ばかりですが、あしからず。
第2位は、「きみへの距離1万キロ」です。
切り口は新しいけど、どことなくノスタルジックで、
後からジワジワ幸福感に包まれる不思議な映画でした。
アメリカのデトロイトから、
北アフリカの砂漠地帯に横たわる石油パイプラインを監視している男。
6本の足を持ち、クモのように歩くロボットを遠隔操作しながら、
1万キロ離れた事務所でモニターを見ながら、
石油ドロボーがいないか取り締まっている。
つい最近、彼女にプライドをズタズタにされる振られ方をした男は、
偶然遠隔ロボットが映し出した美しい女性に心奪われる。
何もない砂漠の地に、なぜ彼女はいたのか……
その日以降、男はまるでストーカーのように、
彼女を探し続ける。
そして男は、1万キロの距離を超えて、
彼女の過酷な境遇を知ることとなる……
ネットで恋愛が成就する時代。
アメリカと北アフリカ、たとえ1万キロの距離があっても、
男女の出会いに不思議はありません。
ただ、この映画のユニークなところは、
SNSではなく遠隔操作のロボットが介在したところでしょう。
まぁ今どきのピュアラブストリーとでも言いましょうか。
主人公の男性、なんちゃってゴズリングみたいな風貌ですが、
この映画をきっかけに出世するかもしれませんね~。
さて、この映画で学んだこと、
それは、運命のキメ手は「うなじの匂い」ってこと。
なんだか分かるような気がします。