今年1月~4月末までの4ヶ月間に観た映画の中から、
“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表。
ただし私の場合、スクリーンよりもDVDでの映画観賞が多いので、
ほぼ旬を過ぎた作品ばかりですが、あしからず。
第2位は「スリーパーズ」です。
「えっ!!なんでいまさら、そんな古い映画を?」
と思われる方がおられるのでは…。
ごもっともです。
1996年、日本での公開は1997年。
今から22年前の映画ですが、
とても印象に残ってて、もう一度観たいと思ってた映画。
DVDがあったら欲しいな~と思い、お店で探しても、
ネットで調べても納得のいくものが見つかりませんでした。
それが昨年、どこでだったか忘れましたが中古ですがワゴンセールで遭遇。
500円でゲットして、時間があまった時に観ようと思ってて、
今年に入って観たのであります。
やっぱり良かったですね~。
お話は、やんちゃな少年四人のグループが、いつものように悪戯を決行。
ホットドックの屋台のおっさんから、
ホットドックだけでなく、屋台まるごとかっぱらう計画だったが、
予想に反して、ホットドック屋のおっさんが諦めずに少年たちを追いかけてくる。
想像を超えたおっさんのガッツに、少年たちは咄嗟にある行動にでる。
そして、それが原因でお年寄りに大ケガを負わせてしまう。
日ごろから素行が悪かった少年たちは、裁判で1年間の少年院送りになってしまうのです。
ちょっとした悪戯のつもりが、少年院に……。
愉快に過ごしていた日々が一転し、少年たちを待ち受けていたのは、
看守たちのすさまじい虐待。
プライドをズタズタにされ人間性を変えられた少年たちは、
少年院で受けた虐待をタブーとして、その後誰一人語ることはなかった。
やがて成人した四人。
少年院での体験がきっかけでギャングになった二人が、
レストランで看守の一人を見つけます。
二人は復讐のため、他の客がいるにも拘らず、
ためらうことなく看守を射殺する。
あきらかに二人が犯人のこの事件。
事件を知った残りの二人は、友情を示し、彼らを救うため動き出します。
その計画は、二人の無罪を勝ち取り、
しかも四人を虐待した他の看守にも復讐を果たすこと。
不可能と思われるこの計画。
はたしてどのような展開を見せるのか……。
この映画、映画会社の周年記念作品だったかな~
記憶はさだかではありませんが、キャスティングが超豪華。
四人の少年の一人が、「スピード2」で主役を貰って、
そのチャンスを活かしきれなかったジェイソン・パトリック。
実は、この映画でも彼が主役です。
四人の中で一番出世している、検事補役にブラッド・ピット。
射殺事件をきっかけに、看守たちへの復讐を企てた
カギを握る人物を見事に演じています。
当時のブラピはイケメンパワー全開で、
キラキラ輝いているように見えますね~
やんちゃな四人の少年たちを幼いころからずっと見守り、
相談相手になっていた神父役をロバート・デ・ニーロ。
あきらかに射殺事件の犯人である二人を弁護する、
一見頼りないアル中の弁護士役にダスティン・ホフマン。
卑劣な虐待で四人の少年たちを支配していた、
看守のリーダーをケビン・ベーコン(射殺される人)。
ケビン・ベーコンはこの役であの「フットルース」のイメージを払拭し、
役者としての幅を広げたように思いますねぇ。
「告発」では、この映画とまったく逆の立場を見事に演じてました。
主役級の俳優さんがズラリ揃ったこの映画。
監督はバリー・レヴィンソンって人で、
「グッドモーニング・ベトナム」や「レインマン」を撮った方。
面白くないハズがありません。
もしかしたら、実力のあるこの監督だったから、
デ・ニーロとダスティン・ホフマンの共演が実現したのかも知れません。
最初にこの映画を観てから約20年、今回大きな発見がありました。
当時は何も思わず観ていましたが、
改めて観てダスティン・ホフマンの演技が
絶賛に値する程スバラシイのです。
お気に入りの映画を時を経てもう一度観るのもいいものだと、
「スリーパーズ」が教えてくれたとさ。