今年1月~4月末までの4ヶ月間に観た映画の中から、
“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表。
ただし私の場合、スクリーンよりもDVDでの映画観賞が多いので、
ほぼ旬を過ぎた作品ばかりですが、あしからず。
第3位は、「バーフバリ 王の凱旋」です。
もう観終わった後、お腹いっぱいになれること請け合いです。
これを観た後に「インドと言えば」と質問されると、
カレーでなくバーフバリと答えたくなるくらい、
強烈なインパクトがあります。
ストーリーは単純明快。
二人の王子が、次の王様にどっちがなるのか揉めて、
競い闘うお話です。
その間、政治的なことや人間関係のゴタゴタがありますが、
とにかく分かりやすいストーリーで、
大スペクタクルをそのまま楽しめる映画に仕上がっています。
唯一の欠点と言えば、インド映画なので、
舞台となる国の名前が「マヒシュマティ王国」だったり、
主人公の名前が「シヴドゥ」だったり、
なかなか馴染みのない響きの固有名詞が次々と登場するところ。
でもご心配なく、あの国とこっちの国、あの人とこの人と、
ややこしい名前は無視して、悪い方といい方で判断すればOKです。
インド映画なので、当然ヒロインも登場します。
インド映画なので、当然踊るシーンもふんだんにあります。
皆さん「やっぱりか~」と思っているかもしれませんが、
本作「バーフバリ」に関しては、
この歌と踊りがとても重要な役割を果たしているのです。
歌の歌詞が、まるでナレーションのように、
これまでの状況やなぜこのような展開になってしまったか、
すべて説明してくれるのです。
そう、「バーフバリ」の歌と踊りには、
解説してくれるとてもやさしい思いやりの心が込められているのです。
実はこの映画は続編で、
この映画の前に「バーフバリ 伝説の誕生」という作品があります。
前作を観てないから、続編を観ても分からないのでは、
と思っている方、それも心配ございません。
本作の前半、ほとんどが前作の回想シーンで、
前作を観ていない人でも楽しめるようなっています。
私も前作を観ていなかったので、「バーフバリ 伝説の誕生」は、
先日借りて観ましたが、まったく問題ありませんでした。
本作を撮ったのは、S・S・ラージャマウリという監督なんですが、
彼は以前「マッキー」という作品も撮っていて、
殺害された主人公がハエに生まれ変わり、悪徳実業家に復讐すという、
奇想天外で面白い映画でした。
141分という時間を忘れさせる面白さ。
ありえないがスタイリッシュなアクション。
勇ましいサウンド。
華麗な映像美。
この映画ちまたで人気を呼び、
167分のオリジナル完全版の上映も予定されているそうです。
ご覧ください、デザインも赤ベースからゴールドに、
より一層ゴージャスに衣替え。
上映中に観客が叫ぶ「絶叫上映」などと呼ばれる、
まるでコンサートのような上映も人気だとか。
まだ観ていない方、叫ばなくていいので、ぜひ一度御覧ください。
クセになりますよ。