今年1月~4月末までの4ヶ月間に観た映画の中から、
“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表。
ただし私の場合、DVDでの映画観賞がほとんどなので、
ほぼ旬を過ぎた作品ばかりですが、あしからず。
そして、今回もベストスリーの前に、
惜しかった2作品をご紹介。
まずは、「君かくれたグッドライフ」。
これは雑誌広告を見た時、文字組みが気に入って記憶に残ってて、
レンタルの棚で遭遇して、お借りすることになりました。
そうなんです、デザインが気に入って観てしまう……
年間数本そんな映画がありますが。
そのほとんどがハズレなんですが、
これは珍しくアタリでした。
物語は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患う男性の尊厳死のお話。
と聞くと暗~い、重た~い物語をイメージしますが、
そんなことはまったくありません。
ドイツ映画だからでしょうか、友人と家族の絆が大人テイストで描かれています。
主人公は仲の良い仲間6人と、毎年1回 自転車旅行をしています。
旅の目的地を決めるのは順番性で、今回行き先を決めるのは主人公。
主人公は旅の行き先をベルギーに決定。
仲間たちは、主人公がALSを発症していることは知りません。
かくしてベルギーを目指すこととなりますが、このベルギーが仲間には不評。
何もない国だとか不満が噴出しますが、
ルールに従いしぶしぶドイツからベルギーへの5日間の旅がはじまります。
ベルギーは法律で尊厳死が許されてる国で、
主人公は同じ病気で苦しんでいた父親の姿を見ていたこともあり、
まだ体が動くうちに人生の終着点に辿り着きたいと願ったのです。
惜しかったもう一つは、「サウスポー」です。
ジェイク・ギレンホールがあっぱれな役者魂で、
完璧なボディーをつくり上げて挑んでいます。
内容はいたって単純、「ロッキー」と「チャンプ」と「レイジング・ブル」を足して、
よ~く混ぜて3で割って、それに彼の怪演を掛けるとでき上がりです。
分かります? 分かりませんよね。
世界チャンピオンまで昇り詰めた男が、お約束通り奈落へ転落し、
自暴自棄になりつつも一人娘のために復活を目指す、というお話。
そうです、ストーリーはベタです。
なので、安心してジェイク・ギレンホールを堪能していただけます。
それにしても「ナイトクローラー」も今作も、
ジェイク・キレンホールのキャラづくりは強烈ですね~。
是非とも次は、クセのない役を演じる彼を観たいものです。
レイチェル・マクアダムスとフォレスト・ウィッテカーもいい味出してました。
「ブロークバック・マウンテン」の頃は、亡きヒース・レジャーが注目を集めてましたが、
今では誰もが認める大物俳優になっちゃったジェイク・ギレンホール。
次回作も楽しみです(お姉ちゃんも期待してますよ)。
ということで、今回は惜しかった2作品のご紹介でした。