2016年下旬、勝手に映画ランキング          その3

昨年9月~12月末までの4ヶ月間に観た映画の中から、

“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表、

第2位は「トランボ」です。

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実話がベースになっている作品。

1940年にアカデミー脚色賞にノミネートされ、

人気の脚本家となったダルトン・トランボが、

第二次世界大戦後のアメリカを襲った赤狩りの餌食となり、投獄。

出所後はハリウッドから完全に干されてしまうが、

ギャラと名声を捨て、偽名を使ってでも脚本を書き続けたっていうお話し。

映画になるほどトランボさんがスゴイところは、

権力に屈することなく脚本を書き続けたことだけでなく、

ゴーストとして書いたもの中から2作品が、なんとアカデミー賞を受賞。

しかもその中の1つが、あの「ローマの休日」なのです。

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お姫様が普通の女の娘のふりしてローマを散策。

新聞記者と出会い恋に落ちる、あまりにも有名なこの物語は、

トランボさんの脚本だったのです。

それにもかかわらずオープニングにもエンドロールにも、

トランボさんの名前はありません。

ゴーストとして脚本を書いたものなので、当然のことですね。

1953年、オードリー・ヘプバーンはこの作品が

ハリウッドデビュー作だったにもかかわらず、

そのキュートさが世界中を席巻し主演女優賞を獲っちゃいます。

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映画の中でお姫様が変装するため、思い切ってショートヘアーにした

ヘアースタイルが「ヘプバーンヘアー」として世の女性たちに大流行。

オードリー・ヘップバーンの人気に火を付けた、

という話を聞いたことがあります。(たぶん当ってると思う…)

古い映画でモノクロではありますが、オードリー・ヘプバーンは可愛いし、

グレゴリー・ペックはカッコいいし、とにかく二人ともキラキラしてました。

なんなんでしょうね~、映像美を超越した演者が発する魅力がいっぱいの映画でした。

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私は、この真実の口のシーンが印象に残ってますね~。

話が逸れてしまいました…「トランボ」に話題を戻すと。

作品の中に、懐かしい大物さんが登場します。

西部劇で有名なジョン・ウェインとアメリカ大統領にまでなったドナルド・レーガン。

この二人は赤狩りの肩を持つ、弾圧側の嫌な俳優として登場します。

もう一人、マイケル・ダグラスのお父ちゃんカーク・ダグラスも登場。

彼は陰でトランボの才能を応援する俳優、とてもいい人として描かれています。

また、トランボの奥さん役として、ダイアン・レインが良妻賢母してました。

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困難に立ち向かい、復活を果たしたトランボさん。

それが実現できたのは、才能を認め合った仲間と

最後まで彼を支えつづけた家族があったから……

なんせ風呂の中でも脚本を書き続けた、まさに仕事中毒。

実話だけど記録映画的な風味をまったく感じない、いい映画でした。

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