2014年下旬の第3位は「鑑定士と顔のない依頼人」です。
あの「ニューシネマパラダイス」や「題名のない子守唄」などで知られる、
ジョセッペ・トルナトーレ監督の作品です。
音楽も「ニューシネマパラダイス」同様、エンニオ・モリコーネが担当。
このエンニオ・モリコーネさん、「ニューシネマパラダイス」の曲がとても印象的ですが、
「荒野の用心棒」や「夕日のガンマン」にはじまり、
「ミッション」や「アンタッチャブル」、「バグジー」に「マレーナ」なども手掛けているそうです。
映画の内容は、「結末を知ると、物語の構図は一変する」のキャッチコピー通り、
衝撃のエンディングが待ち受ける、極上のミステリーに仕上がっています。
主人公は、オークションで活躍する一流鑑定士のおじさん。
このおじさん、超神経質で潔癖症。
結婚もせず、自宅の隠し部屋に張り巡らせた無数の女性の肖像画を眺めるのが唯一の趣味。
自らが仕切るオークションで絵描きになり損ねた男と組んで、
肖像画集めと膨大な利益を手にしている。
ある日、そのおじさんのもとへ絵画の鑑定依頼が舞い込んで来る。
鑑定を行うため大きな屋敷を訪れるが、依頼人が姿を見せない……。
依頼人はどんな人物なのか…からはじまり、
不気味で不思議な人物の登場や謎解きのヒントとなるアイテムなど、
観る者の好奇心を絶妙に刺激してくれます。
鑑定士のおじさんを「英国王のスピーチ」のジェフリー・ラッシュが好演。
絵描きになり損ねた男を、大ヒットドラマ「24」のキーファー・サザーランドのお父ちゃん、
ドナルド・サザードが久々のはまり役で演じています。
そうそう、私の大好きな「アクロス・ザ・ユニバース」に出てた、
ジム・スタージェスもそこそこ頑張ってました。
この絵画が物語のカギとなります。
孤独なおじさんが愛に目覚めたらどうなってしまうのか…。
まだ観てない方は、どうぞお楽しみください。