2014年下旬、勝手に映画ランキング         その1

またまた恒例(勝手に恒例にしています)の

映画ランキング発表の時期がやって来ました。

昨年の9月1日~12月31日までに観た映画の中で、

私が独断と偏見で選んだイイネと思える映画をご紹介。

トップ3に絞り込みたいところですが、

今回もまたトップ3じゃないけどオシイ作品のご紹介から。

まずは、「セッションズ」です。

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幼少期にポリオという病に侵され、

首から下が麻痺し寝たきりの生活を強いられいてるにもかかわらず、

詩人やジャーナリストとして活躍した実在の男性の手記を基にした作品です。

内容はタブーとされている障害者の性について描かれていますが、

重くなりがちなテーマをユーモアを交えた絶妙なタッチで描いています。

観ていて痛々しくない、深刻になり過ぎない映像は、

ハイレベルな監督の腕の見せ所と言ったところでしょうか。

また、劇中で彼の周りに4人の女性が登場するのですが、

みんな魅力的な女性なのです。

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特に「ツイスター」のヘレン・ハントの体当たり演技は見事。

心の機微を繊細な表情で演じきっていました。

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また、男性にとってカギとなる存在、

深い信頼と軽やかなユーモアを交し合う牧師さんとの関係も良かったですね。

ここで映画の中に出てくる男性の詩を一つご紹介。

 

僕の言葉で君に触れよう

力の無いこの手の代わりに

僕の言葉で君の髪や背中をなで

お腹をくすぐろう

まるでレンガのように動かないこの手は

僕の願いを無視して静かな欲望さえ叶えてくれない

僕の言葉は君の心に滑り込み明かりをつけるだろう

僕の言葉を受け入れてくれ

君の内側をやさしく愛撫するから

 

次は「とらわれて夏」。

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「タイタニック」のケイト・ウィンスレット演じる女性は、

夫に捨てられ13歳の息子と2人でつつましく生活しているシングルマザー。

彼女は自分のせいで家庭を壊してしまったと思い悩み、

パニック障害を患って外出もままならない。

1987年の夏。そんな親子がひさしぶりにスーパーへ買い物に出かけた時、

妻を殺した罪で服役していた囚人が脱走し親子と出くわす。

男は親子を人質にとり、そのまま自宅で2人を軟禁状態にする。

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普通の幸せを果たせなかった男と女の偶然の出会い。

その運命に母親を救いたいと願う少年の思いが絡み、

単なる男女の物語では終わらないスリリングなストーリーへと発展します。

脱走犯とのピーチパイづくりや少年と少女の出会いが、

この映画のキモになっています。

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ナレーションを元「スパイダーマン」のトビー・マグワイヤがやってて、

少年が成人になった役でちょこっと出ていましたが、

あそこは「スタンドバイミー」のリチャード・ドレイファスを彷彿とさせました。

さて、次はオシイではなく2014年下旬の第3位の発表です。

奇特な方は、またお付き合いください。


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