何かで「いい本です」って推薦されていたのを覚えてて、
たまたま本屋さんで発見。
帯に“ノーベル賞学者も推薦!”と書いてあったので、
それなら読んでみようかと思い、読んでみた。
ようするに、まんまと広告戦略にハマったということです。
2010年に発行されたこの本は、
人々の消費するための価値基準を掘り起こした“行動経済学”なるもの。
タイトルに付いてる「必ず得する」が本当かどうかは分かりませんが、
彼なりの経済理論が書かれています。
ただ、いつも言うように「信じるか 信じないかは あなた次第」。
どんな本でも同じことが言えますが、
咀嚼していいトコだけを参考にしましょう。
ということで、下記で印象に残ったフレーズをご紹介。
例えば、薄い清涼飲料水の砂糖の量を1.7倍にするだけで
甘さの感覚は2倍になる。
隣りの電飾より2倍明るく見えるようにするには、
電飾を2倍にするだけでは足りない、だいたい4倍の量の電飾を買う必要がある。
主観的な効果を2倍にするとは、すなわちワット数を4倍にすることなのだ。
また、おもりを1.6倍にするだけで、重さの知覚は2倍になる。
電流を1.2倍にするだけでショックの感覚は2倍になる。
お金の場合、感激を2倍にするのに必要な金額は必ず2倍を超える、
他との比較で言えば現金にさほど威力はない。
刺激と反応は比例しないことを色々なケースを上げて、証明しています。
人間の意識の中に現に今記憶されている一連の概念は、およそ7コだけと言われる。
決定の時間に人がアクセスできるのは、およそ7コの数か概念にすぎないのだ。
へ~ってな感じです。そう言われればそんな感じもしなくはありません。
薬指が人差し指よりどれくらい長いかを見る。人差し指と薬指の長さの比は、
胎児の頃に性別を定める男性ホルモンにどれだけさらされたかによって決まる。
薬指が長い男性(人差し指よりも)は、人と競うスポーツや取引が得意で
低い提示額を拒否する傾向が強いと報告されている。
薬指が短くて(人差し指よりも)結婚指輪がはまっている男性が相手なら、
自分に有利な取引ができる確率が高くなる。
これも、へ~ってな感じです。
この他にもいろいろ、
学生や一般人を使ったさまざまな実験を通して、
人々の行動や価値観、判断基準を立証・仮説しています。
最初に言ったように「信じるか 信じないかはあなた次第」。
興味がある方は、是非ご一読を。