2014年上旬、勝手に映画ランキング     その4

いよいよ第1位の発表。

第1位は文句なしに「偽りなき者」です。

理不尽な絶望感にどっぷり浸れる映画です。

ベルギーには「子どもと酔っ払いは嘘をつかない」という諺があるそうです。

でも、無垢なる存在と思われている子どもが嘘をついたらどうなるのか……

そこには最大、最悪の悲劇が待っているのです。

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主人公は、日本でいう幼稚園の先生をしているルーカス。

その幼稚園には、ルーカスの親友の娘クララが通っています。

クララはルーカスが大好きです。

ある日、クララはその想いを抑えきれずある行為を試します。

ルーカスはそれを受けて、クララを静かにたしなめます。

ルーカスに注意され、傷つき落ち込むクララ。

何も知らない園長が、そんなクララの様子が気になり声を掛けると……。

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決してクララは悪い子ではありません。

それが余計に悲劇を助長するのです。

ルーカスへの嫉妬、間近に経験したショックな出来事がごちゃ混ぜになって、

何の悪気もなく、そう無垢なままついてしまった嘘。

2012年カンヌ国際映画祭で、パルムドール最高賞と主演男優賞を受賞。

さらに、2013年米国アカデミー賞で外国語映画賞オーストリア代表に

なったのが頷ける傑作でした。

クララ役の女の子もスゴい!!

末恐ろしい、見事な演技を披露してくれています。

まるで「ピアノレッスン」のアンナ・パキンを彷彿とさせるようです。

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「エンディングは見事に観客の心を刺してくる」

予告編で使われているこのレビューの通り、

ラストはめったにない衝撃が待っています。

無実を証明する手段がない時、あなたはどうしますか……。

 


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