2014上旬、勝手に映画ランキング     その2

今回は前回の続きで3位だった残り3本のご紹介。

まずは「インポッシブル」です。

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2004年にバカンスでタイを訪れたスペイン一家が、

スマトラ島沖地震後に発生した津波に遭遇した実話がベースになっています。

東日本大震災を経験した我々とって、

脳裏に焼き付いて消えることのない津波。

映画の中で人々を襲う津波のシーンは、

あの忌々しい津波を彷彿とさせるに充分すぎるほど超リアルです。

監督は「一番大切なことは、観客に深く影響を与える悲劇的な実話に対し、

敬意を表して描くこと」と語っていたそうです。

被災規模の大きさに つい見失いそうになりがちですが、

ナオミ・ワッツの迫真の演技とその家族の絆が、

被災者ひとりひとりにそれぞれドラマがあったことを、

今いちど思い起こさせてくれます。

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次は「君と歩く世界」。

マリオン・コティアールの底知れぬ魅力と、

「闇を生きる男」のマティアス・スーナールツのハリウッド産ではない独特の愁い。

二人の個性が融合した、見事な作品でした。

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それもそのはずで、あの「預言者」を撮った監督だったんですね~。

絶望から這い上がろうとする姿は決して美しくなく、切ないほど痛々しい。

傷つきながら辿り着いた二人の未来とは……。

余韻を残したラストも印象的でした。

明確に描ききらないところが、大人な終わり方で良かったですねぇ。

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最後は「アンコール」。

「72歳の大決心」というキャッチコピー通り、

偏屈ジジイが最後の最後に懺悔のチャンスを

掴み取ることができるのか…という映画。

人生経験をたっぷりと重ねた年配の方々が集まって、

合唱大会に出場するんですが、

それまでの過程で結構イキな懐かしのポップが使われています。

「満足度100%!踊りだしたくなるのに涙が止まらない」

なんてレビューも紹介されています。

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特に最後に使われている曲が良くて、

ビリー・ジョエルの「眠りつく君に」という曲。

資料によると、この曲はビリー・ジョエルの娘が7歳だった時、

「人は死んだらどうなるの?」って聞かれて、

娘に歌う子守唄として作った歌だそうです。

いつの日か、僕らはみんないなくなる

それでも、子守唄は語りつがれる…

けっして絶えることなく…

そして、きみと

僕も

ずっと永遠に   (訳詩:山本安見)

クライマックスで偏屈ジジイの孫が叫ぶシーンがあるんですが、

“ぷるっ”と身震いするくらい感動しちゃいました。

年をとるとめっぽう子どもに弱くなって、なんとかしなければいけません。

勇気を振り絞り一念発起して懺悔するか、

日頃から少しずつ感謝を表現するか…。

少しずつがいいとは分かっていても、

オッサンの領域に達すると、より一層コツコツが難しくなるのであります。

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