昨年の9月1日~12月31日までに観た映画の中で、
私の偏った好みで「いいね」と思った作品をご紹介。
ベスト3と言いたいところですが、
今回も中途半端なベスト6です。
まずは「ランズエンド-闇の孤島」。
イギリスの映画で、タイトルの後ろに「闇の孤島」ってオマケがついている通り、
全編を通してダークで湿った映像で貫かれています。
そんな独特の映像が、矮小化した人間の正義を強烈な説得力で描いています。
発端は無惨な遺体をさらした、少女殺害事件。
元刑事の父親の跡を追うように刑事になった兄弟が、
この事件を担当するところから物語がはじまります。
外部との交流が遮断された、まるで孤島のような閉鎖的な街で発生した事件。
容疑者がすぐに浮かび上がるが、証拠不十分で釈放されてしまう。
父親の時代のやり方を受け継いだ兄弟には、
とうてい納得できるはずはなく、ついに実力行使の道へと進んで行く……。
ある刑事一家の悲劇を、イギリスの個性派俳優たちが緊迫感を漂わせながら演じています。
期待せずに観たら、面白かったというラッキーな作品でした。
次に同じく6位だったのが「ビトレイヤー」。
これってロンドンなの?と思うくらいあのロンドンを近未来チックに撮影。
強奪シーンやカーアクションシーンもスタイリッシュ。
特にオープニングはどこまでがデザインでどこからが実写なのか分からない、
とてもお洒落な映像でした。
まぁ正直、オープニングがカッコ良かったので、
その勢いで気に入ったってとこもあります。
ハゲたマーク・ストロングっておっさんも渋くて良かったな~。
ハゲてるだけで、個人的に贔屓目になるのです。
主演のジェームス・マカヴィには、先日観た「フィルス」で痛い目に合いましたが、
この作品があったので許してあげることにしましょう。
内容については、観てのお楽しみということで。
次回は4位の2作品をご紹介します。