5月に「最強のふたり」を観た時、
8月末までにコレを超える映画はないだろうと思ってましたが、
お盆休みに観た映画が№1になってしまいました。
ということで、2013年中旬の第1位は、「きっと、うまくいく」です。
インド映画の歴代興行記録№1を樹立!!
ハリウッドでのリメイクも決定!!
世界中で大人気となっているようです。
あのスピルバーグが3回も観た。
ブラッド・ピットが「心が震えた」とコメントを出すなど、
そんな賞賛ぶりが決して大袈裟ではないと思える出色の出来栄え。
歴史に残る映画のひとつになるんじゃないでしょうか。
原題は「3idiots(3人のおバカ)」。
恵まれていないが、それぞれが努力しインド屈指のエリート大学に合格。
互いに刺激し合い、未来のエンジニアを目指す3人の若者が映画の核となります。
純粋で正義感と冒険心に溢れるランチョー。
秘かに動物カメラマンの夢を抱くファルハーン。
何かと言えば神様にすがるラージュー。
この3人が大学生活で引き起こす、抱腹絶倒の大騒動。
さらに10年後の彼らの生き方が描かれています。
インド映画お約束の歌って踊るシーンもありますが、
この映画ではこれまでのような唐突感はなく、効果的に使われています。
なんと言っても練りこまれた構成が見事で、
オープニングから中盤にかけて張り巡らされた伏線が後半次々と解けていく興奮は、
170分、約3時間という長さをまったく気にさせませんでした。
それどころか、終わるのがもったいないって思わせるほどでしたね。
「フォレストガンプ」に似ているところもありますが、あっちは天然がキーワード。
「きっと、うまくいく」はコミカルな中に、インドが抱える超格差社会、
成長へ向かうエネルギーと希望が詰まっていて、
ただ愉快だけでない、深くて明るいメッセージが仕掛けられています。
観終わった後、豊で心地よい幸福感に満たされる……。
めったに出逢うことのない傑作です。
まだ観てない方は、ぜひ観ていただきたい映画です。