今回は3位の発表。
第3位は「テイク・ディス・ワルツ」です。
この作品は「死ぬまでにしたい10のこと」で注目され、
その後「あなたになら言える秘密のこと」や「ミスター・ノーバディ」などで
素晴らしい演技を見せてくれた女優サラ・ポーリーが監督として
メガホンを取った第2作目の映画です。
「アウェイ・フロム・ハー君を想う」で監督デビューした時には、
認知症に直面した老夫婦の葛藤を描いて高い評価を得ました。
今回 彼女が選んだテーマは、結婚5年目のまあまあ若い夫婦。
モヤモヤ不安定な心理状態から
本人の自覚ナシでちょろちょろ漏れ出る想い。
そのニジミがシミとなり、やがて元の色より変色の面積が大きくなってしまう、
そんな男女関係がリアルに描かれています。
主演は「ブルーバレンタイン」で秀逸の演技を見せてくれたミシェル・ウィリアムズ。
この映画でも演技はもちろん、体型までも彼女しかいない!!と思わせてくれます。
ダンナ役は「50/50フィフティ・フィフティ」で見事に開花したセス・ローゲン。
彼もまたミシェル・ウィリアムズ同様、超ハイレベルな演技を披露しています。
コメディアン出身で、まだ33歳。
このまま順調にキャリアを重ねて行くと、
あのトム・ハンクスに肩を並べるような俳優になるかも知れません。
男の脳で考えても及びもつかない、
女性監督ならではのまろやかで複雑な味わいが楽しめる映画です。
映画グルメの方は、ぜひ味わっていただきたいですね。
それでは、次回は第2位の発表です。