今回は私の中で4位にランキングされた、2作品をご紹介。
まず「スリープレス・ナイト」。
2人組の刑事が、マフィアのコカインを強奪するところから映画は始まります。
強奪は成功したが、主演のトメル・シスレー(フランスでは有名らしい)は
その際に腹を刺されてしまう。
まぁうまく行ったのだからその程度のことは我慢、我慢と思っていたが、
あっさり素性がバレてしまい、ひとり息子をマフィアに誘拐されてしまう。
当然、奪ったコカインと息子の交換を要求するマフィア。
しかし、借金のある相棒はコカインを返すことを拒む。
拒まれても息子の命が危ないので、相棒をボコってコカインを返すために
主人公はマフィアのアジトであるナイトクラブへ向かいます。
しかし、以前から2人の行動があやしいと睨んでいた別の刑事の尾行が……。
ここからノンストップアクションの波状攻撃が始まります。
ナイトクラブが入った建物だけで展開される、スリリングなストーリー。
限られた空間と時間の制限が、ハラハラ感を一層掻き立てます。
登場人物たちの思惑が絡み合う目まぐるしい展開に、工夫を凝らしたアクション。
ハリウッドリメイクの話が納得できる、オモシロさでした。
クイーンの懐かしい曲が、とてもオシャレに使われてましたね~。
次は同じく4位だった「わたしたちの宣戦布告」。
自由過ぎるあまり、社会的には半人前のカップルに男の子が生まれる。
その子どもの成長に疑問を感じた2人は病院で検査を受けることに……。
そして検査の結果、子どもの頭に悪性の腫瘍が見つかる。
いきなり不条理な現実を突きつけられる2人。
普通の映画なら、ここから子どもの病気とけなげに闘う家族の姿を描くだろうが、
この映画はひと味もふた味も違う。
と言うのが、この映画は実話が基になっており、
そのご本人が監督、主演をこなしている。
さらにパートナー役もかつての恋人なのである。
子どもに迫る死と向き合うこととなる家族。
だけど、ずっとまっすぐ向き合っていては潰れてしまいます。
それぞれがそれぞれのスタイルで上手くいなすことが、継続の秘訣。
そんなメッセージをシリアスかつユーモラスに発しています。
上質なのに軽い、リアルってこんなものでは……と感じたとてもいい映画でした。
次回は勝手ランキング3位の発表です。