先月、母校の大学のある鳥取へ行く機会があったので
以前から登りたかった大山の登山に挑戦してみました。
大学の先生らと別れた土曜日の夕方、鳥取市から米子市へ。
さらにその夜は大山の麓の民宿に泊まり、登山に備えます。
翌朝6時、登山口にあるポストに登山届を出して出発。
登山口からしばらくは、ブナなどの広葉樹の森の中を歩きます。
先日の雨のためか景色は霧で白く霞み、空気はヒンヤリしています。
1合目、2合目、3合目、4合目…と、ここまでは難なく進みますが、
5合目からは山から顔を出してきた朝日と、ひたすら続く階段道とで汗が一気に噴き出してきました。
(↑5合目から見た北壁)
6合目で小休憩。
重くて大きな登山用ザッグをようやく下ろして、軽めの朝食をとります。
避難小屋前の広場には、朝早くから多くの人で賑わっていました。
7合目まで登ると木々が開け、ようやく山頂付近が見えてきます。
そして麓を見下ろすと、一面の雲海が!
これまでの疲れも嘘のように吹き飛び、足取りも軽くなりました。
8合目付近になると、今まで階段やガレ場だった道が木道に変わります。
青々と茂るダイセンキャラボクの群落を望みながら、さらに山頂を目指していると
麓から昇る霧の中に、白いアーチが見えました。
これは霧虹と呼ばれる虹の一つで、一般の虹と比較してもかなり珍しい現象です。
このような場所で、また素晴らしい出会いがあるとは…
と、静かな感動に浸りながら歩いていると、いつの間にか頂上に着きました。
標高1710mから望む、日本海と弓ケ浜の景色を楽しみにしていたのですが
先ほどの感動的な雲海に邪魔をされ、全く見えません。
仕方がないので、民宿の女将さんから頂いたおにぎりを
どこまでも白い景色を見ながら食べました。
2時間ほどゆっくりしたあとは、登りとは違う道を下り
濃霧であわや遭難…となりながらも無事下山。
バスの中で爆睡しながら帰路につきました。
頂上からの景色が見れなかったのが唯一の心残りでしたが
思いもよらない体験もあり良い登山でした。
次は山頂の小屋に泊まり、星空と朝日を見ることを密かに計画しています。