今回はトップ3には入らなかったものの、
気になった映画をご紹介。
まずは「闇をいきる男」。
2011年のベルギーの映画で、
主演のマティアス・スクナールツって俳優さんがいい演技してましたね~。
この映画のカギとなるのが2種類の「ホルモン剤」。
牛を不正に大きく育てるためのホルモン剤と人間が使用するホルモン剤。
観ていない人は何のことだか分からないと思いますが、
ヨーロッパの精肉の危険性と一人の男が背負った悲劇が描かれています。
つい昨日まで明るく走り回っていた少年が、
とうてい納得のいかない事件に巻き込まれ、
それにより家庭は崩壊、少年は文字通り「闇を生きる男」になってしまう。
巨体を揺らす牛とあどけない少年が筋肉隆々の男へと変貌する姿は、
行き場のないエネルギーをただ溜めこむ肉の塊。
家畜と孤独な男の運命がシンクロし、切なさが一層強力に迫ってきます。
暗い映画の次に紹介するのは、
前向きな姿に勇気が貰える
「ソウル・サーファー」。
サメに襲われて左腕を失った少女が、
プロのサーファーを目指して再起するお話です。
実話を映画化したもので、
主人公の両親をヘレン・ハントとデニス・クエイドがやってます。
*ちなみに、デニス・クエイドはメグ・ライアンの元旦那です。
そんなことはどうでもいいのですが、
主人公を含め、みんな本気でサーフィンを練習したらしく、
サーフィンの臨場感と波の映像は秀逸でした。
とかなんとか言いながら、
実は私が1番注目してもらいたいのは、
主人公のお友達、ロレイン・ニコルソン。
勘のいい人は分かったかもしれないけど、
あの名優ジャック・ニコルソンの娘さんです。
美人とは言えませんが、親の七光りパワーで、
有名監督、もしくは敏腕プロデューサーがゲットできるか、
今後が楽しみです。
次に紹介するのも実話を元に映画化された、
「パンクチュア(合衆国の陰謀)」。
「キャプテン・アメリカ」のクリス・エヴァンスが主演した法廷サスペンスです。
注射器による事故は年間80万件も発生していて、
B型肝炎、C型肝炎、HIVの感染者は、
不幸にも注射器を扱う医療従事者が最も多いらしい。
そんな事態を解消するため、ひとりの博士の手により新しい注射器が開発されるが、
大手医療機器メーカーの利益を損ねるため、
安全な注射器は闇に葬られてしまう。
明日の医療の安全のために巨大組織に立ち向かうのが、
来月の家賃にも事欠く2人の弁護士。
共同経営だかまったく性格の異なる2人。
家庭もあり堅実な相方に対してクリス・エバンスは型破りな弁護士を演じています。
「キャプテン・アメリカ」の時は、
お人よしでマッチョなMr.アメリカでしたが、
「へ~こんな役柄もできるんだ」って思ってしまいました。
最後にオマケで紹介したいのが、
デンゼル・ワシントンの「デンジャラス・ラン」。
笑わそうと思ったのか、ボサボサ頭で登場するデンゼル・ワシントン。
クライマックスあたりでは、我慢できず短髪になりますが、
ここまでいつものデンゼルらしい怪演がありません。
「えっ このまま終わりなの?」と思ってたら、
やっぱり最後はバッチリキメてくれます。
それまで大勢の役者さんが頑張って来ましたが、
最後にデンゼルさんが美味しいところをヒョイと持って行ってしまいました。
本編を全部スッ飛ばして、ラストあたりを観てください。
私の言ってることが分かってもらえると思います。 分かるかな?