2019年下旬、勝手に映画ランキング          その2

2020年も2月に突入したというのに、

昨年の9月1日~12月31日までの4ヶ月間に観た映画の中から、

“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表。

今回は第2位の発表。

第2位はコレ。

「存在のない子供たち」です。

あのゴーンさんが逃亡先に選んだレバノンの映画で、

シリア難民の両親を持つある少年のお話。

社会保障なし、出生証明もなし、社会的に存在していない人たちが、

どのようにして毎日を生き延びているのか、

シリアスなタッチで問題を提起している作品です。

主人公の少年はとても逞しく、健全な意思と考えを持っているが、

絶望的な環境が次々と少年の希望を剥いでいく。

ついにある事件を起こしてしまい、逮捕された少年。

しかしこの逮捕がきっかけとなり、

少年は社会的地位のあるまっとうな大人と出会うことができます。

そこで少年が選択したのが、自分を産んだ両親を訴えること。

“しっかり守り、育てる意思がないのに、子どもを産んだ罪”を糾弾したのです。

子どもは勝手に育つこともありますが、守ってあげないとダメですもんね~。

子どもにとって守られてるっていう実感が大きい。

動物でも守りますから…… 命がけで……

主人公の少年の演技がすばらしく、映画に引き込まれていくのですが、

実は俳優さんではなく、スラム街で育った普通の少年だそうです。

監督さんの洞察力のスルドさに感心させられます。

観てスカッとする映画ではありませんが、

考えさせられる いい映画でした。

 


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