【やっぱり子どもたちはスゴイ !! 】

写真整理のお手伝いをしていると、大人の一年と子どもの一年は全然違うことに改めて気づかされます。結構年配の方だと知らず知らずに生き方がルーティンになって、去年も今年も来年も、いつもと同じように淡々と過ごす方が大多数だと思います。したがって、写真も同じような写真になってしまいます。ところが子どもたちは、毎日が初体験。当然のことながら、一年一年まったく違います。できることも、容姿もどんどん変わるし、ライフイベントも盛りだくさん。お宮参りからはじまって、保育園の入園に3歳の七五三、その次は幼稚園への入園、その次は5歳の七五三で、その次には小学校への入学、そして7歳の七五三などなど…。さらにその間にはじめての遠足やお遊戯、運動会に水泳、花火にイモ掘りなど、どんどん成長する姿を見ていて、ご依頼主ご自身の過去やお子さんの成長記録ではあるものの、拝見しているこちらの気持ちもウキウキしてきます。
計算の無い子どもたちのまっすぐな眼差しや笑顔は、見る者の心をじんわりと温め、和ませてくれます。そして子どもたちが何かに挑む勇姿は、見る者の心を奮い立たせてくれます。自己顕示欲とか承認欲求とか、そんなものが存在しない頃の子どもたちの姿は、見ているだけで励まされます。
ところで、写真を撮られることに慣れてしまった大人の皆さん。いつも同じポーズで、同じ表情で、撮られていませんか?無邪気だったあの頃と同じようにとは言いませんが、少しは感情を表現してみてはいかがでしょう?
撮影時に“シェー”や“ガチョーン”、“ゲッツ”や“ダっふんだ”などをする必要はないですが、せめて“ピース”って叫んでみてはどうでしょう?
誰かが言ってましたが「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しくなる」、この場合はその逆で「楽しそうな写真を撮ったら楽しくなる」を実践してみましょう。
あと、お子さんの成長の記録をまとめていると、アンパンマンのスゴサを思い知らされます。1988年のテレビアニメスタート以降、子育てをされたご依頼主のどなたの写真にも、あらゆるシーンでアンパンマンが登場します。男の子女の子を問わず最強なのです。言い換えれば、日本の幼児期はアンパンマンを避けて通ることができなくなっているのでしょうね。

 


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【思い出を取り戻す】

50代の公務員の男性から、お父さんが老人ホームに入居するのをきっかけに、ご両親の昔の写真整理を思い立ち「おくってフォトブック」にご依頼いただきました。
古いアルバム3冊とバラのプリント写真数枚をお預かりし、4冊のダイジェストなフォトブックを制作することとなりました。
内訳は、

①お母さんの学生時代
②お母さんの社会人時代
③お父さんとお母さんの結婚からその後
④家族の成長

上記のラインナップです。
したがって、お父さんが登場するのは、③のお父さんとお母さんの結婚からです。多くのご家庭が、写真もお金もお母さんが管理しているため、お父さんの写真はまとめられず、どこにあるのやら状態は珍しくありません。
このお客様の場合も、お父さんの写真はお母さんの写真と比べて圧倒的に少ない状態でした。ただ思い出の写真は、数より中身が大切。若い頃のお父さんは今で言うイケメンで、お母さんもチャーミングで可愛らしく、とてもお似合いのカップル。昭和35年、車が超貴重な時代、お二人の移動手段はもっぱら自転車だったようで、ニッコリ微笑むお二人の横には自転車が写り込んでいる写真がたくさんありました。
レイアウトを確認していただく際、お客様が「父ちゃん男前やな~」「母ちゃんも可愛いかったんやな~」「二人頑張ったんやな~」とポツリポツリと呟かれたのが、とても印象的でした。
今回追加で、お父さんが老人ホームに入居されて、いつでも写真が見えるようにフォトスタンドを作ることはできませんか?とご相談いただきました。もちろん大丈夫…というよりは是非とも作りたいと思い、フォトブックに掲載している写真の中から抜粋して6つのフォトスタンドを制作しました。お父さんのベッドの周りがスタンドだらけになって、老人ホームの方に叱られるかも知れませんが、その時はローテーションで数を減らしてご使用いただければと思っています。
ずっと頑張ってきて、頂きに達したヒトが、頑張っていた頃の自分の姿を眺めたら、どんな気持ちになるのでしょう。まだまだ頑張らなければならない現役続行中の私には明確には想像できませんが、印刷・製本をしっかりチェックして、お客様に満足していただけるフォトブックをお届けしたいと思います。


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【人生のハイライトを凝縮した1冊】

大量のアルバムの置き場に困るということで、ご依頼いただいたお客様。
ご自身の誕生から二十歳までの写真の中から50枚をセレクトして、送っていただきました。
新たな家族の誕生を大歓迎しているおじいちゃんおばあちゃん、両親の笑顔のシーンから、保育園、幼稚園、お遊戯に運動会、小学校入学に遠足、海水浴など、成長していく姿をイキイキと捉えた写真50枚が、18ページのフォトブックにレイアウトされてゆきます。お客様の成長記録なのに、作業しているといつも幸せな気分が湧いてくるから不思議です。
ベイビーからガール、そしてレディへ。人生のハイライトが凝縮された、まさにベストアルバムが完成しました。
納品後お客様からいただいたお手紙には、次回はレディからウーマンの写真整理をお願いするかも知れません、と書かれていました。是非次回もご依頼いただきたいものです。お待ちしております。
お客様の思い出の写真を整理している仕事柄、自分自身も懐かしい写真を眺めながらタイムトラベルをする機会が他の人よりも多くあると思います。子どもの頃はお調子者で、その当時の人気のヒーローやギャグのポーズをして無邪気に笑っている写真が沢山あります。そんな写真を眺めながら、いつ頃からこんなバカをしなくなったのだろうと、少し寂しい想いがよぎることがあります。同じような想いを抱いた経験がある方は、多いのではないでしょうか?無邪気だった頃の自分に、もう無邪気になれない自分を気付かされる…。あの頃とは…と言い訳を探すのではなく、もう一度あの頃の自分に戻れるよう、せめて次回写真を撮るときはハジけてみませんか?変わるのは大変だけど、戻るのは案外簡単かも知れません…。そんなことを考えさせてくれる、写真の力はやっぱり凄いと思います。

 


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【同志を偲んで】

ものづくりには多くのグループ企業との連携が必要です。しかもそれが日本を代表するトップメーカーだとすると、先端技術の追求、研究・開発に注ぐエネルギーは並大抵ではないはずです。
今回ご依頼いただいたお客様は、さまざまな企業と連携を図りながら最高のものづくりを目指し日々邁進していた方です。夢は大きければ大きいほど、仲間が必要。企業連携躍進への契機となったのが、ご本人より少し若い一人の男性との出会いでした。その男性と意気投合してからというもの活動が一気に活気づき、海外での展示会への出張や技術サイドからのモータースポーツ観戦など刺激的で充実した日々を送られたそうです。がむしゃらに突き進み、現役をまっとうし数年が過ぎ、当時の仲間と時より連絡をとるようにしていたそうですが、つい先日あの運命を変えてれた男性が病気で亡くなっていたことを知ったそうです。
ショックの中、仲間たちと追悼の想いを込めて小冊子をつくりたいと、「おくってフォトブック」にお問い合わせをいただきました。対応させていただくこととなり、写真7枚と回想文や仲間たちの寄稿文をデータで送っていただき、ソフトタイプ12ページの追悼冊子を急いで制作しました。
そしてお客様からこんなメールをいただきました。

「この度は、ご無理なお願いをしまして、また、特別なお計らいで、非常に素晴らしい思い出の小冊子が出来ました。本日、手元に届きました。本当にありがとうございました。
明日、ご自宅へお持ちし、御仏前にお供えしていただくように奥様にお渡してきます。
きっと残されたご家族にとって、御主人、お父様の外での人望や活躍をご理解いただけるようなひとつの思い出として残るに違いないと思います。」

今回、苦労を共にしたお仲間への追悼冊子の制作に携わることができて充実感を味わっていたところ、このようなメールまでいただきとても光栄でした。
お客様が企画・監督・プロデュースされた今回の追悼冊子。
「おくってフォトブック」ではこのように、写真を扱うフォトブックだけでなく、思い出にまつわるものであればどんな事でも柔軟に対応させていただきます。「これは無理だよな~」と諦める前に、ご遠慮なく気軽にお問い合わせください。ご一緒に解決しましょう。

 


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【お焚き上げ】

6月1日「写真の日」に皆さまからお預かりしている大切な写真を供養するため、写真供養祭典を実施している神社のお焚き上げに参列してきました。
10時からの焼納の前に私たちも含めて20数名が拝殿内に上がり、すべての写真を集めて祈祷していただきました。厳粛な空気の中、祈祷が終わると、岡山県写真材料商組合連合会の方々や岡山県写真家協会の皆さんの先導で境内の一角に写真を山積みにし、宮司さんが清めのお酒を撒きました。そしていよいよ着火。数十万枚の写真が炎に包まれます。
お客様からお預かりし私たちが持ち込んだ写真はもちろん、他の参列者の方々の写真が燃える様子を眺めていると、写真の数だけそれぞれの人生のハイライトや思い出のシーンがあったんだ…とそんな思いが頭をよぎり、なんだか止まっていた時間が煙りになって空に消えていくように見えてきました。
お焚き上げに来られていた女性に話を伺うと「先月に母が亡くなり遺品整理をしていたら、写真が1,000枚ほど出てきて整理に困っていた。どうしてもそのまま廃棄はしたくなくて…お焚き上げができて本当に良かった。」とおしゃっていました。
また別の方は「昨年お焚き上げをしたけど、やっぱり思い出は簡単には捨てられないもの…。特にヒトの姿が写っている写真は捨てがたい。今年は昨年と違って見学に来ました。」と話してくれました。お焚き上げを体験された当事者として、一年経って何かを確かめに来られていたのかも知れません。
“写真は家族の宝物”と言いますが、それは今の家族だけではなく、未来の家族にとってはより一層掛け替えのない宝物になることでしょう。
今回のお焚き上げを通じて、ルーツの証しであり、思い出の貴重な記録である写真に思いを馳せることは、過去へのリスペクトであることを改めて感じました。


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【感謝の想いが膨らむ】

「実家の処分にあたり写真が出てまいりましたので、1冊にまとめたいと思いました。」このお手紙と一緒に、古いアルバム4冊とたくさんのプリント写真が収納できるポケットアルバム1冊、写真館で撮影した台紙付き写真4枚、合計696枚の写真が届きました。
今回は696枚の写真を180枚に選抜し、ハードタイプ44ページの人生のハイライトだけを掲載したベストアルバムをつくることとなりました。
お客様が事前に写真の時系列を整えてくれていたお陰で、作業ははかどり、予定よりも早めにレイアウトの確認をしていただきました。1ヶ所の修正をいただき、印刷・製本へ…。その後仕上がりをチェックし、お客様の元へお届けすることができました。
美しい花を眺め心癒されるのは、そこに花のタネを植えた人がいたから。
家族の歴史の写真を眺め心安らぐのも、大切な写真を誰かがまとめてくれたからです。「ああ、懐かしい」と思った瞬間、体の奥深くに眠っていたものが目を覚まし、いつもよりもやさしさの感度が研ぎ澄まされて先人たちへの尊敬の念と共に、貴重な写真を整理し残してくれた人への感謝の想いが膨らんできます。
私たちは忙しさに振り回されることがクセになり、目の前に美しい花が咲いていても、頭では理解しているのに、心で感じることができなくなる時があります。そんな時は一度立ち止まって、懐かしい写真を眺める時間を持つと、心にゆとりが生まれ、人とのつながりを改めて感じることができるのではないでしょうか…。心がゆとりとつながりを取り戻せば、いろんなことに丁寧に向き合うことができます。“写真の力”って不思議です。
特にルーツに関わる“写真の力”はあなどれません。

写真整理サービス おくってフォトブック


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【写真に刻まれた記憶が目覚める】

以前エピソードで取り上げたお客様から、再びご依頼いただきました。
前回はご自身が築いたご家族の思い出が詰まった24冊のアルバムを再編集し、すっきりコンパクトなフォトブック18冊にまとめるご依頼でした(ソフトタイプ36ページ)。原本となるアルバムには、工夫を凝らしつつ丁寧に写真が貼られていて、イベントごとにコメントやイラスト、資料がぬかりなく添えられています。これぞ家族アルバムのお手本と呼べる出来栄えで、すっかり感心させられたので強烈に記憶に残っています。
納品後のアンケートには「今まで写真をDVDに整理していましたが、みんなで一緒に見たり、思い出を振り返ったり、時代を比較するには、やっぱり紙の方が良いと思いました。アルバムをそのまま置いておくと、茶色く変色したり、ポロボロに風化してしまうので、思い切って整理してよかったと思います。」と書かれていて、まさに私たちが目指している理想的な感想をいただき心から嬉しかったです。
しみじみと思い出を振り返るには、ページをめくりながら写真の感想を語り合える冊子がやっぱりいいですよね。さらにデータも保存しておくと、思い出を半永久的に残せるので安心です。
今回のご依頼は、ご自身の古いアルバムが1冊とお孫さんと過ごした日々が納められたアルバムが14冊、計15冊のアルバムの再編集です。前回同様、今回のアルバムも写真だけでなく、コメントや資料が充実していて、見事。原本を超える仕上がりを目指して、緊張感を持って取り組まなければなりません。
今朝のNHK朝ドラで言ってたセリフですが「不安な事も不運な事もきっとある、でも人生を恐れないでください。人生は幸せになろうとする道のりです。明日は今日よりもきっと幸せになれる、その信念を持ち続ける勇気を思い出が支えてくれると私は信じています…。」この言葉が心に刺さりました。
思い出を大切にして残すことで、家族の心と心はずっとずっと強くつながるのでしょうね。今回もご依頼いただいたお客様の期待にしっかり応えられるよう、ベストを尽くしたいと思います。

 


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2022年上旬、勝手に映画ランキング

本年1月~4月末までの4ヶ月間に観た映画の中から、

“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表する『勝手に映画ランキング』。

いつもは3位から1位まで、3回に小分けして発表してますが、

今回は都合により1回にまとめて発表。

まずは第3位からですが、なんとその3位が4本も…


アカデミーで作品賞を獲った「コーダあいのうた」。私的には3位。

2016年の「エール」のリメイクなので、良かったけど3位どまりです。


次はビンタ事件で注目を浴びた、ウィル・スミスの「ドリーム・プラン」。

ビンタがバッチリ芯を食っていたように、個性的な父親役をウィル・スミスが

見事に演じていましたが、授賞式の事件が残念です。

ただ、グーではなくビンタにしたところに

やさしさを感じたのは私だけでしょうか?

相手に悟られないよう何の素振りもなく歩み寄る作戦は、

とても計画的で悪質ですが、ビンタに収めたところはやさしさでしょう。

その後席に戻って叫ぶ姿はいただけませんでしたが、

まるでドラマのワンシーンを見ているように感じてしまいました。


そして次は、イラン生まれの秀作「英雄の証明」。

男は果たしていい人なのか、それとも計算高いヤツなのか…

なかなか見る機会が少ない、

イランの人々の日常が見られるだけでも価値がある上に面白い。


最後に「ゴヤの名画と優しい泥棒」です。

イギリスで起きた実話で、ジム・ブロードベントとヘレン・ミレンが

いい味を出していました。

2022年はのっけから、これまでにないくらい良い映画との出逢いが多く、

ラッキーだったのかコロナ禍で評価が甘くなったのか定かではありませんが、

3位が4本にもなってしまいました。

そして2位は

フランス映画の「ブラックボックス」。

このご時世、サイバーテロとか話題になることが多いですが、

この映画でもハッキングがカギを握ります。

莫大な予算がなくてもこの手の映画なら日本でもつくれそうなので、

良い参考にしてもらいたいものです。

そして第1位は、

「グッド・ウィル・ハンデイング/旅立ち」です。

1997年公開の映画で、

以前観た記憶では、まあまあ良かったよな~くらいの印象で、

たまたま正月休みにNHKでやるってことを知って、

何気なくぼんやり観ることに…。

ところがどっこい、非常にいい映画じゃありませんか…。

結局ガッツリ魅了されてしまいました。

以前はスルーしていましたが、

今回主人公の名前が“ウィル・ハンティング”君だということも判明。

ついでに題名の謎も解けました。

 


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【家庭では、写真整理を継承と呼ぶ…】

以前エピソードで紹介したお客様から、とても丁寧なアンケートを送信していただいた。弊社が岡山であることから、前作のNHK朝ドラ「カムカムエブリバディ」(岡山・大阪・京都が舞台)になぞらえてご依頼人としての想いを綴っていただきました。
「カムカムエブリバディ」の物語りのカギを握る“英語”と“ジャズ”。お父様の写真整理の際、ピアノを演奏しているシーンが度々登場していましたが、その理由が今回分かりました。お父様は幼少期を海外で過ごしていましたが、終戦を迎え命からがら帰国。その後、進駐軍でピアノを弾くアルバイトやって学費を工面。そこで“英語”と“ジャズ”、ついでにお酒を覚えられたそうです。ちょうど「カムカムエブリバディ」と同じ時代で、物語りのカギを握る“英語”と“ジャズ”も重なることから、ドラマを通してお父様の苦労と夢に向かって果敢に前進する姿がオーバーラップして、毎日感慨深く視聴していたと綴られていました。本当にたまたまですが、弊社が岡山である幸運に便乗して私たちもしばし感動に浸らせていただきました。
お父様とご自身、そしてご家族、3種類のフォトブックを合計6冊ご依頼いただき、三世代のご家族の絆を拝見させていただきました。その絆の強さは、戦後の混乱の中帰国し、自身の努力で歩むべき道を切り開いてきたお父様から脈々と受け継がれてきたのだと思います。
いくつになっても、離れて暮らしていても、もう会えなくなっても、誰もがみんなふいに家族と過ごす時間が欲しくなったり、家族と過ごしたあたたかい時間を再確認したくなる時があります。そんな時、たとえ写真であっても懐かしいあの時のイメージを思い出すことができれば、少し心がやすらぐことができます。「おくってフォトブック」を通して、写真に刻まれた懐かしい記憶に包まれて、豊かな時間を過ごしていただけることを祈っています。

 


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【お母さんのために】

施設に入居するお母さんに、これまでの人生をまとめたフォトブックを持たせてやりたい…と、心やさしい息子さんからお問い合わせがありました。

アルバムが数冊とUSBに保存している写真があるそうです。残したい写真には付箋をして送るので、他の写真は私どもにおまかせいただき1冊にまとめて欲しいとのことでした。後日お客様からの箱が届き、中を確認すると、アルバムが6冊と大きいサイズの台紙に貼られた写真が5枚、さらにUSBのデジタル写真データが81枚、合計1,166枚の写真が入っていました。アルバムや台紙写真67枚に丁寧に付箋が貼られていています。高齢のお母さんが人生を振り返る際、重たくて負担にならないよう、どのように1冊にまとめるか3つのプランを考え、提案させていたいただき、息子さんに選んでいただきました。

明るく聡明な少女時代から学生、社会人、そして結婚。美少女と呼べる容姿から簡単に予想することができましたが、学生、社会人と年齢を重ねるごとに美しい女性へと成長。息子さんにとってさぞかし自慢のお母さんだったことでしょう。母になってからも笑顔が印象的なお母さんは、その活発な行動力と美しさで周りを明るくしている様子。随所にキラキラ輝いているシーンが見受けられます。

新たに185枚にまとめたフォトブックのレイアウトをご確認いただいた際に、「母のためと思っていたけれど、私や兄、それに親戚用として全部で4冊つくってください。」と連絡をいただきました。お母さんのこれまでの人生のダイジェストをまとめた1冊を共有することによって、みなさんの心がつながるような気がします。
きっとご家族の太陽のような存在だったお母さん。お母さんが施設に転居してしまうのは、ご家族にとってとても寂しいことです。もちろんお母さんにとっても…。
今回ご依頼いただいた“グッと!アルバム”が、少しでも慰め役になれることを願っています。

 


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