本年5月~8月末までの4ヶ月間に観た映画の中から、
“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表する『勝手に映画ランキング』。
第3位の発表の前に、
なぜこの映画がヒットしたのでしょう?
待望の続編だの、36年ぶりだの、大ヒット上映中だの、
あまりにも騒がしいので観に行きましたが、
どこがそんなにいいのか私には理解できませんでした。
36年前もミュージックビデオの延長感覚で観たので、
「トップガン」はもともと私の好みではなかったようです。
ただ、まったく老けないトム・クルーズのバケモノぶりは、スゴすぎです。
どんな好条件でオファーがきても、ケリー・マクギリスやメグ・ライアンは
絶対共演しないでしょう。
というか、私が監督なら共演させません。
ストーリーよりもそっちが気になって、映画にならないでしょうから…。
できれば、アメリカ代表トム・クルーズと日本代表ヒロミ・ゴー。
二人でガチンコで競う、夢の水泳対決を見てみたいものです。
そろそろ本題に戻りましょう。
今回は第3位が2つ。
まずはコレ
「パーフェクト・ケア」です。
超高齢社会の日本。こんなダーティーな輩がすでに暗躍しているのでは…
と思わせるようなカオスをテーマにした作品です。
高齢者をポツンと中心に置いて、その高齢者を取り囲むように、
医者と施設と高齢者の介護をマネージメントする役割の人、この3者が手を結べば、
その高齢者がその人らしく余生を過ごすことができるのか、
それとも邪魔者扱いされた挙句、資産をすべて搾り取られるのか、
3者のさじ加減ひとつなんですよ…という説を映画化しています。
私の両親も高齢者なので、身につまされる思いでした。
唯一の救いは、映画の終わり方が良かったこと。
天網恢恢疎にして漏らさずですね。
もう1つの3位は、
「シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~」です。
イギリスの基地で生活を共にする軍人の妻たちが合唱団を結成して、
歌をきっかけに皆の心が一つになる物語。
実話がベースになっているので、
過剰な演出がなく、とてもナチュラルな感じで心地よい感動をいただきました。
イギリスやアメリカでは、軍人である限り、
ある日突然まったく縁のない戦場に赴任なんてことがありえます。
そんなことがありえない日本って、とてもいい。
観賞後にそんな想いがやんわりとこみ上げてきました。