思い起こせば8年前、2013年9月でしたっけ、
あの時が期待のピークだったような…
そう気取って言ってみたものの、いざ東京オリンピックがはじまると、
17日間大いに楽しませていただきました。
終わって10日も経つのに、まだ余韻に浸っています。
今回、日本の金メダルは27個で、39個の米国、38個の中国に続いて第3位。
これまで1964年の前回の東京オリンピック、2004年のアテネ大会の16個が最高だったので、
大幅に記録を更新。
さらに、累計メダル獲得数も金27 / 銀14 / 銅17の計58個となり、
過去最多の2016年リオデジャネイロ大会の41個を大きく上回りました。
バンザーイ、バンザーイなのですが、なんだか少し釈然としないものが…
素直にこの結果を受け入れていいものなのでしょうか?
私の世代は、日本選手が頑張っても金メダルが4コや3コの時代を知っているので、
世界で3番目になるなんて信じられないものがあります。
ある意味、金メダルが4コや3コの時代は良かった……。
数が少ないので国中の祝福がまんべんなくメダリストに注がれます。
でも27コ…、いや58コにもなると、その価値に大きな差が生じてしまうのでは?
天邪鬼な私の見解はこれくらいにして。
東京オリンピックが終わって、
参加国から運営スタッフやボランティアの皆さんを賛辞する声がSNSで取り上げられています。
これはとても嬉しいことです。
忘れていけないのは、医療支援に7000人もの方々がサポートしていたそうです。
感染予防のため動線が複雑になったため、
海外から来た方は建物内の移動さえも迷うことがあったそうです。
そんな時、運営スタッフさんやボランティアの方は、
目的地まで付き添って案内したそうです。
やさしいですね~。
でも、ここで大切なのは、付き添ってもらった海外の方もいい人だということ。
感謝を感じたから発信したんですよね。
そうそう、付き添いで思い出したことがあります。
先月お袋が家の中で転んで、足が折れたかも知れないと連絡があり、
夜に救急で病院に連れて行きました。
レントゲンやCTかMRIで検査をしてもらい、お蔭様で骨折はなく、
薬をいただくだけでよかったのでホッと一安心でした。
その日、お袋の診察が終わった後、車椅子に乗せられたおばあさんが、
息子さんとおぼしき人に付き添われて、診療室の前に来ました。
私は診察室の前の椅子で、診断書を待っていたのですが、
そこえ若手の研修医らしき人がやって来て、
車椅子のおばあさんにケガに至った経緯を確認しはじめました。
研修医 :「おばあさん、どうされましたか?」
おばあさん : 「こんな立派なところは、はじめて」
「ありがたいです」
研修医 : 「痛みがMAX10として、今どのくらいですか?」
おばあさん : 「じっとしていれば、せわない」
研修医 : 「動かしたら?」
おばあさん : 「…10」
「でも、先生の顔をみたら安心」
ここで付き添いの息子さんらしき人が、我慢できず「違うから」と会話に参入。
ケガに至った経緯を詳しく説明していました。
このおばあさんのお陰で、私の気持ちもクールダウン。
お袋が骨折しているかも知れないというもので、慌てて病院に連れて行ったものの、
検査結果は骨折ナシで大丈夫。
なんと人騒がせなものかと思っていたところに、おばあさんのほのぼのとした会話。
お年寄りは基本的に我慢強い。
そしてお医者さんを素直に尊敬し、ケガをした自分を卑下します。
お袋も相当痛かったのでしょう。
骨折していたら、寝たきりになるきっかけになったかもしれません。
大事に至らなくて良かった、良かったということで、ニッコリ家に連れて帰りました。
東京オリンピックの話題から脱線してしまいましたが、
2025年の大阪万博では、今回のストレスを倍返しするくらい、
大いに盛り上がることを期待しています。
会場上空を“空飛ぶ車”がビュンビュン行き交う姿を、世界中に見せつけてほしいものです。
もちろん、デザインも性能もダントツでお願いしますよ。