最後の場所

こんにちは、たんぼです。
11月22日のいい夫婦の日は、祖母の命日です。
私の家系は某有名な宗教に入っているのですが、その中でも祖母は人一倍
信仰が熱い人でした。
祖母は先祖のお墓には入らず、その宗教団体が運営する永代供養墓を選び一人眠っています。

県外の山奥にあるその公園墓地は、広大な土地に同じお墓が何基も建っていてとても異様な風景です。
お墓を探すのに地図が必要になるくらい広く、毎回一苦労です。

母は「一人で勝手に選んで・・・」と愚痴をこぼしていましたが
そこの墓地は清掃はもちろんのこと、お経を唱えてくれたり静かな公園にクラシックが流れていたりと亡くなっても優雅な時を過ごせるような場所です。
管理もしっかりされているので遺族の手をわずらわすことがありません。
誰の手もかけることなく、自分が希望した場所で眠れるなんて理想的ですよね。

生前からここで眠りたいと思う場所ってみなさんはありますか?
その前に死と向き合うことを避けてしまいますよね。
祖母はどんな気持ちだったんだろうかとふと考えました。
まるで旅行に行くような気分で決めていたのだろうか。

お墓なんて「亡くなったから入る場所」「決められている場所」というような他人事な
発想になりがちですが、お墓を楽しみにできたら最後の時間が終わっても充実したものにできるなと思うと祖母が嬉しそうに笑っているような感じがしました。

お墓参りも終わり、帰りは道の駅巡りをしながら楽しみました。
母と二人の時間だったので、子供の頃の話をしたり将来について話したりしましたが、
こうやってお墓について明るく話ができたのはいいことだと思います。
親が希望することはなんだろう?をしっかり聞いてできるだけ希望に沿ったことを
実現してあげたいし、最後を恐れず最後まで楽しんでもらいたいと思います。


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