2020年上旬、勝手に映画ランキング          その2

今年1月~4月30日までの4ヶ月間に観た映画の中から、

“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表。

第2位はコレ。

なんと今から29年前、1991年に公開された「JFK」です。

今年の頭、私のデザインの師匠である方から貸借し視聴することに。

懐かしいな~なんて思いながら観たらハマってしまいました。

ジャケットのデザインはこっちの方がお気に入りなので、

こちらのデザインもアップ。

あのケネディ大統領暗殺事件の真相を暴こうとする内容ですが、

仮説は提示するものの結果的に真相は闇の中っていう作品。

でも当時のオリバー・ストーンは「プラトーン」からはじまり、

「ウォール街」や「7月4日に生まれて」など、

アメリカ社会を皮肉った映画を精力的に撮っていて、目が離せない存在。

もちろん公開当時も観に行きましたが、今回改めて観てもやっぱり面白い。

構成力が素晴らしいです。

実在したかは不明ですが、

ドナルド・サザーランドがこの映画でオリバー・ストーンが伝えたいポイントを代弁しています。

クライマックスの裁判シーンでは、

これまで蓄積していた曖昧モコモコエネルギーが一気に開放されます。

ケビン・コスナーがオズワルドの単独犯説を覆す証拠を次々と提示。

3発の弾丸がケネディ大統領を襲ったとされていますが、

2発目は外れて近くの橋の支柱に着弾。

なので最初の1発目がケネディ大統領の背中から喉を貫通し、

前の席に座っていたテキサス州知事の胸に命中。

最後の3発目がケネディ大統領の頭部に致命傷を与えたとされています。

しかし最初の1発目の弾丸が一時停止やカーブなど奇怪な動きをしない限り、

ケネディ大統領と州知事に同時に傷を負わせることはできない。

しかも事件後車内で発見された弾丸はまっさらの状態で、

人体を撃ち抜いたダメージが一切無いと主張。

それを陪審員や傍聴者に向かって、弾丸の軌道や矛盾点をイラストと指し棒を使って巧みに解説。

視聴者をどんどん映像に引き込む手法は見事です。

ある意味、プレゼンのお勉強にもなるかもです。

オズワルド役のゲイリー・オールドマン、

缶コーヒーのCMでご存知のトミー・リー・ジョーンズ、

怪しさプンプンのジョー・ペシなど、脇を固める俳優さんも見事でした。

映画とは関係ない話ですが、ケネディー大統領暗殺の真相を追求するある特番で、

ケネディ大統領が致命傷の頭を撃たれた時、

ジャクリーンは車の後ろに吹っ飛んだケネディの頭の一部を取るため

這いつくばって移動したのか、逃げようとしたのか議論になっていた記憶があります。

ちなみに狙撃されて病院に担ぎ込まれた時、

ジャクリーンはケネディ大統領の頭部を握りしめていたそうですが…、

その真相もジャクリーン亡き後、闇の中なのでしょう。残念。

映画の中で紹介されていますが、

ケネディ大統領暗殺事件に関する資料は75年間公開禁止なんだそうです。

暗殺事件は1963年11月22日だったので、

2038年には国立公文書館でお披露目になる予定。

でもそれまでに、何らかの理由で延長される可能性は濃厚です。

 

 


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