2019年中旬、勝手に映画ランキング          おまけ

令和初の“いい映画ベストスリー”はレトロな作品ばかりでしたが、

レトロついでに「ヒッチコックのBOX」をご紹介。

こちらもデザインの師匠にお借りしたものですが、

1942年~1960年までのヒッチコックの7作品が収められています。

1942年の「逃走迷路」。1943年の「疑惑の影」。1948年の「ロープ」。1954年の「裏窓」。1955年の「ハリーの災難」。1956年の「知りすぎていた男」。

そしてご存知1960年の「サイコ」です。

18年間のヒッチコック作品を観るにつけ、撮影技術の進化を感じることはもちろん、

物語の切り口や構成の匠さは時代は変われど、唸らされるものがあります。

いずれもこの時代にこんな作品を…と驚かされるものばかりですが、

「ロープ」では物語の最初から最後まで一室だけで展開されます。

カメラアングルでハラハラドキドキの緊張感を演出していて、見事でした。

「裏窓」はあまりヒットしなかった「ロープ」のリベンジのような作品で、

こちらもアパートの一室のみで展開される作品ですが、

見事リベンジを果たし、アカデミー賞の4部門にノミネートされ、

監督賞、脚本賞、撮影賞、そして録音賞を受賞しました。

「裏窓」と言えば何といっても、グレース・ケリーですね。

その美貌は何十年経っても変わりません。

BOXの中でも特に気に入ったのが「ハリーの災難」です。

 

殺人事件にユーモアとミステリーを融合させた作品で、

ヒッチコックの新しい魅力を発見することができました。

シャーリー・マクレーンがとてもキュートで、

お歳を召しても今だにスクリーンで活躍している理由が分かった気がします。

ちなみにシャーリー・マクレーンは、

「俺たちに明日はない」やマドンナのパトロンとして知られている

ウォーレン・ベイティのお姉ちゃんなんです。

「知りすぎていた男」はオープニングが粋で、そのまま映画に引きづり込まれます。

 

物語のカギとなるシンバルとシンバルの間から映す観客のシーンなど、

ニクいカメラワークが目白押しで、これ以降の映画に大きな影響を与えたと思います。

サスペンス映画の金字塔「サイコ」も、何度見てもサイコーです。

私の大好きな映画の一つ「素晴らしき哉、人生 !」のシェームス・スチュワートに、

3つの作品で再会することができたのも嬉しかったですね。

おまけのおまけですが、

デザインの師匠に「エクソシスト」もお借りし、鑑賞したのですが、

改めて観て、「エクソシスト」ってリンダ・ブレアの抜きん出た演技力によって

支えられていたことを再確認することができました。

 


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