時代が令和に変わっても、性懲りもなく勝手に映画ランキング。
令和に変わった5月1日~8月31日までの4ヶ月間に観た映画の中から、
“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表。
3位からの発表ですが、今回は異変が……
デザインとは何ぞや、クリエイティブとは何ぞや、
20年以上前から私はもちろん、社員の育成までも大変お世話になった、
デザイン道の師匠から「これ面白いよ」とちょっとレトロな映画を20本程お借りした。
師匠がいう通り、面白い作品が目白押しで、
今回のベストスリーはすべてその中から選ばれました。
「ベン・イズ・バック」など、決して新しい映画を観ていないことはないのですが、
最近の映画でお借りしたレトロな作品を超えるものはありませんでしたね。
まず第3位はコレ。
1973年の作品で、1974年に日本公開された「パピヨン」です。
無実の罪で投獄された男が脱走を試みるお話ですが、
主人公の精神力たるや映画史上最強レベルで、
鑑賞後ひさびさに10分程余韻に浸りました。
受刑者は国を追放され、デビルズ島という島に流され、
強制労働につかされるのですが、
移動の船の中で主人公のスティーブ・マックイーンと
相棒となるダスティン・ホフマンは出逢います。
お察しの通り、スティーブ・マックイーンはアグレッシブに行動します。
そうすれば当然厳罰が待っています。
人間性をこなごなに打ち砕く独房生活が彼を痛めつけ、
その容姿は変貌を極め、心まで蝕まれてしまいます。
相棒役のダスティン・ホフマンも、
スティーブ・マックイーンとは真逆のキャラクターを見事に演じていました。
スティーブ・マックイーンの脱走ものと言えば、
1963年の「大脱走」が私の中では代表作でしたが、
それと引けを取らない作品があるとは、師匠にこの映画をお借りするまで知りませんでした。
映画については結構詳しいと自信をもっていましたが、
まだまだだな~と奥深さを思い知らされました。
ちなみに「パピヨン」は45年ぶりに、
あの「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレックがダスティン・ホフマン役でリメイク、
上映されました。
リメイク版はまだ観ていませんが、気になりますね。
話はオリジナル版に戻りますが、
信念や心情を超えて行動するパピヨンを観て、
こんな人類がいたからアフリカの奥地から世界各地へ人類が拡散、
今日の繁栄に繋がったのだろうと、よく分からない思いを巡らせたのであります。
そうです「心なんて折れてなんぼ」なのです。