今年1月~4月末までの4ヶ月間に観た映画の中から、
“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表。
ただし私の場合、DVDでの映画観賞がほとんどなので、
ほぼ旬を過ぎた作品ばかりですが、あしからず。
今回はいよいよ第1位の発表です。
じゃ~ん、栄えある第1位は「トリプル9」です。
実は今回の1位は、ケイト・ウィンスレットに挙げたようなものです。
あの「タイタニック」から20年。
ちょっとゴツめヒロインと揶揄されながら、
頑張ってオスカー女優にもなりました。
そして今作……
何の予備知識もなく観終わって、
キャスティングの名前が出るまで気が付きませんでした。
ロシアマフィアの女ポス役が彼女だったのです。
語らずとも威圧感のある、往年の岩下 志麻を彷彿とさせるような迫力。
どこにこんな女優さんがいたの?ってキャスティングを見てビックリだったのです。
「9 9 9」っていうのは、アメリカの警察の暗号だそうで、
警官が犯人に撃たれた時に使います。
「9 9 9」が発令されたら、その管内の警官は仲間のために我先に現場に急行することが
暗黙の了解となっているそうです。
そこで、映画のタイトルでもある「9 9 9」で生じるスキを上手く利用して、
強盗を企てる武装集団。これに警察とロシアマフィアが絡み合って、
ハラハラドキドキ、先が読めない三つ巴の展開に……。
訳あってアトランタ警察に新任した警官役で、
大ヒットした「アルマゲドン」で超メジャーになったベン・アフレックの弟、
ケイシー・アフレックが出ていますが、頑張ってましたね。
俳優業に監督業、優秀な兄を持つ弟がなぜか気になって、
ついつい応援したくなってしまいます。
亡きリバー・フェニックスとホアキン・フェニックス。
渡哲也と亡くなった渡瀬恒彦。
こちらも亡くなった松方弘樹と目黒祐樹。
ご健在の松田龍平と松田翔平などなど。
世の中は非情だけど、
兄弟で格差が付かないよう、どちらもそこそこ頑張ってほしいものです。
キウエテル・イジョフォーとウッディ・ハレルソンも見事な演技で、
映画に深みを与えてました。
とか言いつつ、なんと言ってもケイト・ウィンスレットがバツグンです。
個人的にはアカデミー賞ものです。
まだご覧になっていない方は、是非是非です。
このポスター、キャスティングだけでなく、
映画の雰囲気が上手く表現されたいいデザインです。