岡山市出石町にある
「アートスペース油亀」というお店で開催中の
「珈琲のための器展」に行ってきました。
「お酒はなくても生きていける。でも、珈琲がなかったら生きてません。」
そんな珈琲好きの陶芸家が集まった珈琲のための器展。
全国から50人の作家が作品を出品、約3000点が展示販売されています。
こちらが「油亀」さん。
古民家を再生したお店でなかなか趣のあるたたずまい。
コーヒーカップやマグカップ、ドリッパーにミルクピッチャー、
パンやお茶菓子をのせるお皿などなど
コーヒーが楽しく飲める道具が勢揃い。
器が違えば同じ豆でいれても全く味が違って感じられます。
至福のひと時を大切に味わいたい人のための器たち。
落ち着いた民芸調のものから、
クスッと笑ってしまうユーモラスな器までバラエティが豊富です。
まるでおばあちゃんの家に遊びにきたような雰囲気で落ち着くし、
ひとつひとつ全く違う表情の器は見ているだけで飽きないし、
一日中でも眺めていられます。
今回はこちらをお買い上げ。
元気が欲しい時に使いたい器です。
入口近くにはカフェスペースもあり、
いれたてのコーヒーと実際に展示されている器の
感触を味わうことができます。
いつも全国からいろんな作家さんの器が揃っているので、
どうやって集めているのか聞いてみたところ、
ギャラリーを運営されてるスタッフの方々が
こつこつ地道に全国の窯元を訪ねて歩いて
展示のための器を特別に焼いてもらっているとのこと。
効率とは正反対の取り組みですが、
こういった地道な努力からこんな素敵な空間がうまれているんですね。
油亀さんは器が楽しいのはもちろんなんですが、
配布しているチラシも凝ってるんですよね。
自分が面白いと思ったものをいくつかピックアップしてみましょう。
様々なタッチでうつわを描いたり、
器を見せるだけでなく、それを使う人のイメージをメインにしたり。
「朝ごはんオーケストラ」なんてタイトルは色んな想像力をかきたてられます。
そして冒頭に載せた今回のチラシ。
モデルのお爺さんがなかなかのインパクトですが
この方、ギャラリーの近隣に住む常連さんなんだそうです。
お歳はなんと、104歳!
歩いてふらりと来店され、コーヒを楽しんで帰っていかれるそうで、
まさに悠々自適という言葉がぴったり。
こんな風に歳をとりたいもんですなぁ。
私も何度か来店しているけど、いまだにお会いした事がない。
もっと足しげく通わなきゃだめかしら。