今からかれこれ半年くらい前の話ですが、
前作「破綻」を読んで、その後どうなったのか気になったので、
「背信」も読んでみた。
岡山駅前に立派なイオンモールができる前にあそこに君臨していた、
林原さんの悲劇のお話しの続きです。
読んでいる間、ず~と頭の片隅で中島みゆきの「うらみ・ます」が
BGMとして流れていた。
うらみま~す うらみま~す
なんで私を捨てたのよー! ずっと一緒にいるって言ったじゃない!!
お気の毒なうらみ節が、とうとうと綴られていました。
内容については読んでいただくこととして、
ネタバレにならない「へ~」なところをご紹介。
200年以上つづいている企業は、韓国を含む朝鮮半島には1社も無い、
中国には9社、インドにはわずか3社を数えるのみ、
日本には3,000社、しかも創業1435年の世界最古の会社があるのも日本なら、
100年以上つづいている会社が20,000社を超えるのも世界中で日本だけだそうです。
「へ~」ですよね。
いいんだか悪いんだかよく分かりませんが、
世界的に見て、日本には歴史のある企業が多いそうです。
その中の一つである林原がなくなったことは、もったいないと言いたかったのでしょうか。
最終的にこの本を通して伝えたかったことは、
結果を変えることはできないが「天網恢恢疎にして漏らさず」ってことだと思います。
お天道さんに恥じることの無い、人生を皆さん送りましょう。
難しいですけどね。
このどんよりとした読後感を払拭するため、次はスカッとする本を読まなきゃね。