どうも、黒服Aです。
先日の休み、久しぶりに会った友人から
数ヶ月遅れの誕生日プレゼントにと貰った「ハンバーガー」。
どうです、美味しそうでしょう?
このパテの照りと、チーズのとろけ具合。
豪快にガブッといきたいところですが、ひとつ問題が。
なんとこれが食品サンプルなんです。
しかも実物大。
「こういうの好きだろうと思って」
って、こいつ…私のツボを心得ていやがる。
それにしてもこれ、写真にするとさらにリアルに見える。
広告や映像なんかでもしずる感を出すために様々な加工や演出をしますが、
「本物以上に本物らしく」というのは自分たちの仕事にも通じるものがありますね。
この食品サンプルの技術、日本で考案された日本独自のもので
海外には無いんだそうです。
自分が海外旅行に行ったのはかなり昔ですけど、
ショーウィンドウはあっても食品サンプルは見なかったな。
昨今は日本企業の進出でサンプルを置くお店もあるかもですが。
以前読んだ「眼で食べる日本人(野瀬泰申著)」という本によると
『欧米人が、食品の見本を展示するという方法を思いつかないということではない。
日本の食が極めて多様であることが、この実物に近い食品サンプルを必要とする原因。
欧米では粗っぽく言えば洋食しか食べないのに対して、日本では和洋中何でも食べるので、材料や料理法だけを言われたのでは、できあがりの想像ができない場合が多いのである。』
という事らしいです。
食が多様化する日本で食品サンプルが生まれたのは必然って事なんですね。
確かに世界を見渡しても、日本ほど新しい食に寛容であり貪欲な民族って無いんじゃないでしょうか。
WHOにも「世界で最も優れているのが日本食である」とお墨付きをいただいたもんね。
というか、海外のお店で食品サンプルなんか飾ってても
違うものが出てきそうな気がするのは私だけでしょうか。
特にアメリカなんかだとサンプルとの違いを理由に
「精神的苦痛を被った」とか言って訴訟起こされかねないし、
そういう事も海外で食品サンプルが無い理由の一つかもしれない、と思ってしまいました。
見本もすごいけど、見本と同じものがちゃんと出る日本すごいよね。
食品サンプルの作り方といえば合成樹脂の液体を型に流し込んで、
固まった樹脂に色を塗って仕上げのるが基本で、
他にも食材や料理、製造メーカーによって様々な技術が存在するそうです。
その技法の一部をご紹介。
こちらの会社では体験もされてるらしく、
某動画サイトで投稿されていたものを拝借させていただきました。
いや〜面白いね!
さらにサンプル職人さんたちが、本気を出して作ったものがこちら。
何だと思います?
iphone用食品カバーですコレ。めっちゃ美味しそう。
他にも焼きそばとか日の丸弁当とか種類があって、
これも一つ一つ手作りなんだそうですよ。
繊細・丁寧・カワイイの要素を兼ね備えた“クールジャパン”!
自分は未だガラケー使用ですが、これはカバーだけでも欲しい(笑)
歪みない日本の職人さすがです。
どこまでもリアリティを追求する職人の貪欲さはまさに「HENTAI的」と言えるでしょう。
“BANZAI! HENTAI NIPPON”
※HENTAI:日本語の「変態」がそのまま英単語になったもの。
転じて、文化性・国民性の違いから外国人には理解不可能なレベルの日本人の謎の努力を指す言葉。