2016年 本屋大賞を読んでみた。

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ミーハーなので、本屋大賞を受賞した「羊と鋼の森」を読んだ。

なんだか、少し前に同じく本屋大賞を受賞した「舟を編む」を彷彿とさせた。

今回はピアノの調律師の話で、前のものは辞書をつくる話。

どちらもマニアックな職業で、しかも仕事へのこだわりはハンパない。

成長するためのマニュアルなんかは存在しないので、

自分で考え、感じることでしか成長の道は無い崇高な世界。

ライト感覚の文体でありながら、自分自身はとうてい実践できない、

おとぎ話のような内容がウケタのだろうか……?

書き方によってはどちらとも、「巨人の星」のような内容になると思うのだが、

そうならないように書く、文章が醸す趣きがとても重要なのでしょうね。

特に「羊と鋼の森」は、読み応えは気持ちいいけど、

仕事と向き合う姿勢について覚悟ができていない人には耳の痛い、

辛辣なテーゼが頻繁に登場していたように感じました。

たぶんこの本は、映像化されるでしょうね。

ていうか、映像の方が表現しやすい作品です。

調律を文字で表現する方が、映像の100倍難しいはずですから。

映像では、美しいピアノの調べを何度も聴けるのでしょうね。

ピアノ用のオリジナル曲は、はたして誰が作曲するのでしょう?

坂本 龍一かな、それとも久石 譲、いや佐藤 直紀……それともあの人。

ただいま勝手に妄想中。

キャスティングも含めて、実写化が今から楽しみです。

 

 


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