それは突然訪れました。
ある日のこと、心地よい朝日の差し込むリビングでくつろぎながら
軽めの夜食として今巷で大人気のフルーツグラノーラを食している最中、
口の中に「ゴリッ」という違和感が。
歯が欠けてしまうのではないかというくらい非常に硬い物質を噛んでしまったのです。
口の中に手を突っ込んで取り出してみると小さな石の塊のような謎の物体。
これはもしや異物混入ってやつか?
「これはお客様相談室に電話だな!」というのは愚かな私の早とちりでした。
問題の異物をよく観察してみると…あれ、銀歯だ。
洗面所に向かい口をあけると下あご左側の奥歯にはめ込まれていたはずの銀歯がそこにはなく、大きな窪みができている。
フルグラごときで外れてしまうということは相当グラついていたのだと推測されるわけですが、
それもそうでしょう、いつ治療したのかさえ記憶に無いほど古い銀歯。
よくこれまで持っ たなとしばし感心してしまった次第です。
医者と名の付くものは総じて苦手ですが、中でも歯医者は本っっっっっ当に嫌い。
歯医者に行くぐらいなら痛みに耐える方がいい!とまで考えてしまうほどに。
(実際、我慢しすぎて結局神経を抜くというという事を2、3回繰り返した経験あり)
初めて虫歯で歯医者へ行き、銀歯をつめられたのは小学生ころ。
今は歯を削らないで温存したりする治療法もあるらしいですが、そんなのは当時はなく。
問答無用で削るだけ。
確か麻酔もされたような気がしますが、
もうとにかくひたすら何もかも痛かったという記憶しかありません。
大人になってから何度か歯医者に行く機会はありましたが、
治療が終わると途端に足は遠のき、メンテナンスもおろそかに。
とうとうそのツケがまわってきたようです。
今回は新しい歯医者さんに通う事にしたのですが、
広々として清潔感のあるところでした。
待合室には病院にありがちな長椅子ではなく、
シックでおしゃれな1人掛けの椅子が並べられていて座り心地もフカフカ。
←こんな感じソファ
今までの経験では、
待合室にいる間に恐怖メーターが半分近くまでふれてしまっていました。
院内に響き渡るキュイイィィィィン、ガリガリガリガリ、というあの音。
ところが何も聞こえてこない。それどころか、小気味よいBGMが流れていて、
まるで美容室にでも来たかと思うほど。
治療台は離れて設置されており、間には仕切りがあるので
隣の治療があまり気にならないようになっています。
初診でいきなり治療する事はせず、レントゲンを見ながら
どこがどう悪く、どの歯を優先して治療していくかを
しっかりとカウンセリングしてくださいました。
未だ治療中ですが、治療内容も臨機応変に対応してくれるので、
今度こそ長く通えそうな気がします。