2015年下旬、勝手に映画ランキング          その3

パンパカパ~ン!!  勝手に映画ランキング第1位は、

「博士と彼女のセオリー」です。

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今から25年くらい前、友人が深刻な病気で入院しててお見舞いに行ったとき、

「これ読んでみな」って渡されたのが“ホーキング宇宙を語る”。

難しい理論はチンプンカンプンでしたが、なぜか不思議と面白くて、

ブラックホールってホンマにあるんだ~ … と思った記憶は今も残っています。

その本の著者である、スティーヴン・ホーキング博士の

奥さんとの出会いから別れまでの半生を描いた作品です。

"The Theory Of Everything" - UK Premiere - Red Carpet Arrivals

博士は車いす生活で、会話やスピーチは人工音声を使うことで知られていますが、

映画のオープニングは、まだ元気な頃の博士が自転車で疾走し、

仲間とお酒を飲み、女の娘のナンパに励むシーンからはじまります。

そんなある日パーティーでひとりの女性ジェーンと出会い、博士は恋に落ちます。

それと同時に博士の身体は除々に自由を失ってゆくのです。

筋力を失う難病に侵されたことが発覚し、余命は2年と告げられ、

二人は先の見えない将来の不安に大いに悩みますが、

覚悟を決めたジェーンのポジティブな決断で二人は結婚します。

*本物の結婚写真と映画での結婚シーン

※本物の結婚写真と映画での結婚シーン

博士はジェーンの献身的な支えのお陰で、学者としての地位を確立し、

3人の子宝にも恵まれます。(ここだけの話、3人目の子はちとあやしいですが)

とは言っても、博士の病気は日々進行をつづけ、

看病しているジェーンは気の休まることがありません。

病気により博士の身体機能が低下するにしたがって、

覚悟を決めたはずのジェーンの心に揺らぎが生じはじめます。

そして……。

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てな感じのお話ですが、なんと言っても博士役のエディ・レッドメインの演技がスゴイ。

少しずつ思うように身体が動かなくなる過程、

ついには声を失ってからは表情で、博士の複雑な心情を見事に演じていました。

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「マイ・レフトフット」のダニエル・デイ・ルイスや

「海を飛ぶ夢」のハビエル・バルデムに肩を並べる名演技と言えます。

DVDの特典にジェーンご本人の映像とインタビューがあったので観ました。

映画で描かれていた通り、とてもいい感じの人で、

彼女あってのホーキング博士だと確信を持てましたが……

ふと、やしきたかじんの「殉愛」が頭をよぎり、

邪推する自分の悪いクセをなだめるのでした。

 


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