思い込んだ~ら♪ 試練の道を~♪
行くが~♪ 男の~ ど根性~♪
血を汗流せ 涙をふくな
行け行け飛雄馬~ どんと行け~♪
第1位は、思わずこの歌を口ずさみたくなる「セッション」です。
強烈な映画でしたね~。
才能あふれる19歳のドラマーが、
プロのジャズドラマーとして世界に名を馳せる野望を抱き、名門音楽学校に入学。
そこで彼を待ち受けるのは、スパルタ指導で学生たちを地獄へ叩き落とす鬼の指導者。
まさに、“巨人の星”の音楽版ともいえる、ガチンコ師弟対決物語なのです。
入学して最初に参加したセッションからいきなり、
一徹(指導者)は他の学生に向かって「テンポが遅い」「テンポが速い」を連発し、
挙句にエキサイトしてビンタの嵐。 スタジオの空気が一気に凍りつく。
えらい所に来たもんだ…と普通の人間ならヘコむところですが、
飛雄馬(19歳の彼)は野望がでっかい分ガッツが違う。
もしかしたら、こいつはどMなのか? と思わせるくらい一徹(指導者)に食らいつく。
彼女が出来ても、練習の邪魔だとあっさり別れ、
一徹(指導者)が求める完璧な演奏を果たすため、連日猛特訓に明け暮れる。
いつしか一徹(指導者)のドを超えたスパルタ指導が飛雄馬(19歳の彼)の狂気を覚醒し、
練習風景はどSとどMが一歩も引かず互いに相まみえる修羅場と化す。
限界の先を求め、限界の先に挑む。
この映画に説得力を与えているのが、
素人でも分かるマシンガンのようなドラムの超絶テクニック。
飛雄馬(19歳の彼)を演じているマイルズ・テラーは、
もともとドラムの経験が10年以上あったらしいのですが、
この映画のために実際に猛特訓を敢行し撮影に挑んだそうです。
ある出来事により、一徹(指導者)と飛雄馬(19歳の彼)は学校を去ることとなります。
普通の映画ならここで終わりなんでしょうが、そのまま終わらないところが
この映画がアカデミー賞で5部門にノミネートされたゆえんでしょう。
「ラスト9分19秒ーー 映画史が塗り替えられる」
このコピーが納得できる、ダメ押しの展開が待っています。
一徹(指導者)役をやったJ・K・シモンズは、
この映画で見事 第87回アカデミー賞の助演男優賞を受賞。
歴史に残るキャラクターを演じたのだから、もっともです。
「おめでとうございま~す」。
ところで、映画の中では今にも殺し合いに発展しそうな二人でしたが、
「安心してください、履いてます」
違った…
「安心してください、仲良しです」
ということで、私が選んだ2015年中旬のNo.1は「セッション」でした。
それでは、さようなら。