仕事柄、なにげなくその本に手が伸びた。
パラパラとめくると、懐かしい作品の数々。
それは、‘80年~‘01年までの約20年間で傑作だったとされるコピー集だった。
516本の中から、私が独断で抜粋。
●亭主元気で留守がいい (88年)防虫剤のコピー
●男も妊娠すればいいんだ (88年)避妊用品のコピー
●それゆけ私 (98年)烏龍茶のコピー
●ウィスキーを古いという
●あんたが古いぜ。 (00年)リザーブのコピー
●おじいちゃん
●にも
●セックスを。 (98年)宝島社のコピー
●あなたの夏が、
●私の夏でありますように。 (86年)セゾンカードのコピー
●距離にためされて、
●ふたりは強くなる。 (92年)シンデレラ・エクスプレスのコピー
●すこし愛して、ながく愛して。 (82年)レッドのコピー
●恋は、遠い日の花火ではない。 (95年)オールドのコピー
●キミが好きだと言うかわりに、
●シッターを押した。 (80年)オリンパスのコピー
●きょ年の服では、
●恋もできない。 (97年)バーバーリー・ブルーレーベルのコピー
●話さなくても わかる、
●話せば もつとわかる。
●家族だからね。 (92年)味の素ゼネラルフーズ/コーヒーのコピー
●くうねるあそぶ。 (89年)セフィーロのコピー
●おいしい生活。 (83年)西武百貨店のコピー
●時は流れない。それは積み重なる。 (92年)クレスト12年のコピー
●生きているうちに、
●生まれ変わろう。 (00年)MIHARUのコピー
誰もが知ってて、私もいいな~って思うであろうコピーをピックアップしてみました。
この中でも一番お気に入りなのは、
「時は流れない。それは積み重なる。」ですね。
本書のまえがきでもいいこと言ってます。
○行きずりの人の心を捉えるキャッチコピー。
○それは瞬間文学であり、また、現代人の心を直撃する、時代の格言だとつくづく思う。
その通りですね。
ただ、その時キラキラに輝いていた言葉も、
時代の流れと共に少しずつサビてしまうのも確かです。
言い換えれば、サビが目立たないコピーは時代の流れに強い普遍的なコピー。
ボロボロにサビてるコピーは瞬発力があったコピーということなのでしょうね。