第2位は「50/50 フィフティ・フィフティ」です。
酒もタバコもやらない草食系好男子が、検査でガンを告知される。
ネットで調べてみたところ、5年後に生存している確率はなんと「50/50」。
周りが彼を気遣い神経質になっていく中、親友だけはいつもと変わらず
ノー天気に接してくれる。
親友の理論によると、「ガンはモテる」からとナンパに誘い出す始末。
そんな中、ガン告知のショックをやわらげるために、
新米のカウンセリングを受けることとなる……。
自分の身に起きてることとはいえ、自覚症状が無い彼はなかなか深刻になれずにいたが、
化学療法など徐々に進行する病状に、次第に動揺が隠せなくなってくる……。
ざっと、こんなストーリーですが、
主人公をジョセフ・ゴードン・レビットが、彼独特の空気感で演じています。
この映画の脚本は、自らガン克服の経験を持つ脚本家が手掛けているので、
患者やそれを見守る人たちの心の揺れが非常に繊細に描かれています。
とは言っても、決して悲壮感漂う闘病日記みたいな映画ではなく、
ユーモアとペーソスの出し入れが絶妙な、サラッとした感覚の映画となっています。
ジョセフ・ゴードン・レビットだから出せた味わいかもしれません。
「(500)日のサマー」、「インセプション」、「メタルヘッド」など、
出演する映画によってカメレオンのように演じ分ける、
ジョセフ・ゴードン・レビットの真骨頂と言えるかもしれません。
まだ日本では公開されていない「リンカーン」にも出演しているので、
今度はどんな演技を披露しているのか楽しみです。
ただこの映画では、もう一人特筆に値する俳優さんが……、
コメディアンのセス・ローゲンがスゴく良かったですね~。
心から主人公を思いやる親友役を見事に演じていた というよりは、
設定が彼にピタッとハマったって感じですが、
この映画における彼の貢献度が大きいことは間違いないですね。
新米のカウンセラーには、「マイレージ・マイライフ」の
アナ・ケンドリックが抜擢されていますが、
アナ・ケンドリックって、若い頃のマリッサ・トメイに似てると思っているのは
私ダケでしょうか。
次はNo.1の発表ですが、またもや次回と言うことで……。