理由は自分でも分からないが、
なぜだか「トゥルー・ロマンス」が観たくなって観てみた。
単に暇を持て余していただけかも知れませんが、改めて観てやっぱり面白かった。
残念なことに一昨年の8月、自ら命を絶ったトニー・スコット監督の1993年の作品で、
脚本をクエンティン・タランティーノが担当。
この作品でタランティーノは、はちゃめちゃバイオレンスの帝王の称号を与えられます。
ストーリーは、レンタルビデオ店で働く男がコールガールと映画館で出会い、
2人はすぐに恋に落ち、さっそく結婚(実は、このコールガールはビデオ店の店長からの誕生日プレゼントだった)。
結婚したので彼女の元ヒモに手を切るよう交渉に出向くが、
そこでバイオレンス勃発!! 格闘の末、相手を殺害。
おまけに、ひょんなことから大量のコカインを手にする。
素人がそんなもの手に入れても、ロクなことになりません。
案の定、そこから先はタランティーノ・ワールド全開というあんばい。
この映画、キャスティングがとにかく素晴らしい。
若い頃から売れっ子になったもので、飲酒運転やヘロイン、痴漢など、
チンピラなトラブルを連発し、今ではB級映画でしか見かけませんが、
自業自得なのでこれからもひっそりとB級映画で頑張りましょう。
今ではこんな感じになっていますが、2001年にあのニコラス・ケイジと離婚。
その後TVドラマで人気復活、昨年公開された「6才のボクが大人になるまで」では、
母親役で出ています。「6才のボクが~」は12年間かけて一家の成長を撮影したものらしく、
ぜひ観なければならない作品です。
あのキュートなアラバマ(トゥルーロマンスでの役名)が、
どんな変化を遂げたのかも気になります。
他には、ゲイリー・オールドマンに「スピード」に出る前のデニス・ホッパー。
クリストファー・ウォーケンに本作では瞬殺のサミュエル・L・ジャクソン。
さらにさらに、「リバー・ランズ・スルー・イット」で美しい青年を印象づけた
ブラッド・ピットが、ラリっているクズ男として出てます。
また、あの「バットマン」で主役をやった…バットマンまでやったのに…、
今ではB級どころかC級作品にしかお呼びがかからないヴァル・キルマーも、
彼の将来を暗示していたのでしょうか、
誰がやってるのか分からないエルビス・プレスリーの幻役で出てます。
錚々たる俳優人が勢揃いしているのですが、
それらを軒並み抑えて、ズバ抜けて存在感を示しているのが、
我らが“千葉ちゃん”です。
オープニングの映画館のシーンでは、スクリーンにドーンと千葉ちゃんのアップが!!
カンフーの達人サニー千葉は、主人公2人の憧れの的として取り上げられます。
「トゥルー・ロマンス」は好きな映画だと言っておきながら、
実はこのオープニングの千葉ちゃんエピソードをスッカリ忘れていました。
「えっ こんな始まり方だったっけ……?」、お恥ずかしい話です。
ということで、今回は千葉ちゃんへの懺悔も兼ねたブログなのです。
合掌 はぁ~~~……。