前回、大山の登山を書いた日記の最後で
「次は山頂の小屋に泊まり、星空と朝日を見ることを密かに計画しています―」
と、締めくくりましたが、早速実行してきました!
7月連休の剣山に続き、これで今年5度目の山登りです。
月最後の土曜日、現地は午前中あいにくの雨。麓でしばし止むのを待って、出発です。
今回は大山寺からスタート。山はすっぽり霧に覆われ、見渡す限り真っ白です。
景色を楽しむこともなくひたすら歩いて、今夜お世話になる山頂避難小屋に到着(ほぼ見えません)。
小屋の中は広々としていますが、今夜の宿泊は自分一人と愛知から来られた1グループだけでした。
その夜は、晴れる兆しの無い霧を諦めて7時にはシュラフに包まり就寝。
麓の米子で行われていた、「がいな祭」の音が遠くに聞こえていました。
夜中にふと目が覚めて外に出ると、いつの間にか霧はすっかり晴れ…
さらに空を見上げると溢れんばかりの星が瞬いていました!
あまりにも星が多すぎて、どれとどれを繋げれば星座になるのかすら分かりません。
木道に寝そべり、昇ってきた月で空が明るむまでぼんやりと眺めました。
そして、翌朝は期待通りの素晴らしいご来光!
反対側の下界を見下ろすと、大山の三角形の影もぼんやり見えました。
ゆっくり感動に浸りたいところですが、西の空には朝日に照らされた雨雲が。
ちょうどその頃、山口と島根に記録的な豪雨を降らせた積乱雲の東端だったようです。
雨に降られると厄介なので、予定を1時間早めて6時に小屋を出発。
頂上から一度麓付近まで下り、今日の目的地である「ユートピア」を目指します。
(↑大山の北壁。いつ見てもかっこいいです)
急坂を登り、なだらかな林道を抜け、アップダウンの激しい道を過ぎ…
岩にしがみついて這うように登ったり、崖スレスレの場所を歩いたり…
頂上小屋を出発してから約5時間。疲労が限界に達しようとした頃、ようやく到着!
クガイソウ、オオギバボウシ、コオニユリなど、色とりどりの高山植物が花畑のように斜面を覆い、大山の美しい稜線が続く様子は、まるで雲上の楽園です!
ちょうど花の見頃で沢山の登山者が訪れており、あちこちから歓声があがるほど
それは素晴らしい光景でした(写真で再現できないのが残念ですが…)。
いつまでも眺めていたい景色でしたが
空はいつの間にか厚い雲に覆われ始めてきたので、後ろ髪を引かれる思いで急いで下山。
なんとか登山口を出たところで、土砂降りとなりました。
まさか、この夏に2度も同じ山に登るとは思ってもみませんでしたが
登って正解!やっぱり大山は素敵なところでした。
次はお盆に四国の山へ登り、ペルセウス座流星群を見ることを密かに計画しています。