写実絵画の世界

今年は早めに花粉が襲来したのか、すでに目がショボショボかゆいふーふーさんです。花粉症の方これからしばらく頑張りましょう!

先日、岡山シティーミュージアムで開催されていた「ホキ美術館名品展」へ行ってきました。

「ホキ美術館」とは…
世界で初めての写実絵画専門美術館として、2010年に千葉市にオープンしました。
多数の写実絵画が一堂に会した同館の展示は、驚きと感動の絵画展として話題となり以来、
全国各地や海外からも多くの来館者があり、大勢の人々に写実絵画の魅力を伝えています。

ホキ美術館のホームページはコチラ

 

僕は初めて“写実絵画”というものを生で見ました。
まず“写実絵画”とは何でしょう。
16世紀ルネサンス以降のレオナルド・ダ・ヴィンチ、レンブラント、フェルメールなどが描いたような、古典的な油絵の技法を使って、物の存在感を描き出す作品で、近年の写真を克明に描くスーパーリアリズムとは一線を画すものです。(ホキ美術館の説明から抜粋)

いわゆる僕が学生時代に描いていたエアブラシなどを使ったリアルイラストではなく、あくまでも“絵画”であるということ。

当日は期間終盤でお昼頃に行きましたが、かなり人が多かったです。(帰る時には入場制限になっていました)

これから鑑賞するものはかなり“スゴイもの”だとわかっていたはずだったのですが。
いざなかに入ると…思わず「えっ!?」ってなりました。
目の前にあるのはゴージャスな額縁に入った“写真”。

「あれ?絵画展に来たはずなのに…」

作家さんによって画風は違いますが、そこにあるのはまさしく“写真”です。

しかしこれは絵画なのです。

女性の髪の毛1本1本、肌の質感やしわ、うっすら透けてる静脈。静物画の細かさ、立体感など驚きの連続でした。
特に風景画はすごく、
1mの距離から…“写真”。
50cmの距離から…まだ“写真”。
15cmまで近づいて…あ!絵だ!!ってなるものまで。

特にこのひまわりはすごかった!※図録を撮影したものです

もう展示してある壁に穴が空いていて向こう側の景色が見えているんじゃないかと思うようなものもありました。

中でも、何度も衰えた目に老眼鏡をかけ見入ったのが木の表現です。いわゆる部屋の内装や床、家具の木材の部分はすごく、床板などは
「これ本物の木の板を貼ってるよね」と思ってしまうほど。5cmくらい近づいても木の板に見えます(汗)。

終始「え~!?」「え~!?」って言っていました。ちょっと久々にやられましたよ。脳みそ溶けました(笑)。

で、ここまで読んでいただいた方、たぶん皆さんが考えると思います…

「写真でよくね?」

しかし、その考えは“本物(直筆)を見ていない”から。

…だと思いました。

本物を間近で見たらそれは言えなくなります。(たぶん)
最初の書いたように第一印象はたしかに“写真”に見えます。でも、写真にはない独特の柔らかさ、重厚感、質感、生々しさ、空気感や立体感など、写真にはない“作家が意図して表現した”何かがそこには存在します。
今回、これらを直に見れて感じられたことは非常にラッキーでした。地元で開催していなかったら知らなかったものでした。

残念ながら岡山での展示は終わってしましましたが、関東の方やコロナが落ち着いて関東方面へ行けるようになった時にはぜひホキ美術館へ行ってみてください。

図録とポストカード

 

最後に“写実絵画”ではないですが、僕が学生の頃(約25年前)描いていたイラストをお恥ずかしいですが…。昔はこんなのアナログで描いてたんですね。今では考えられないです(笑)

19歳の頃の作品<B1サイズ、アクリル>※実家で撮影してきました(笑)

 


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