2018年下旬、勝手に映画ランキング          その3

すでに2019年がスタートして3週間以上も経っていますが、

お構いなしに昨年の9月~12月末までの4ヶ月間に観た映画の中から、

“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表。

ただし私の場合、スクリーンよりもDVDでの映画観賞が多いので、

ほぼ旬を過ぎた作品ばかりですが、あしからず。

前回まで寄り道をしていましたが、

今回ようやく第3位の発表です。

まずは「レッド・スパロー」。

なぜ“まずは”なのかと言うと、

優柔不断な私らしく、今回の第3位は3作品もあるのです。

ロシアで主役のバレリーナとして頑張っていたジェニファー・ローレンス。

相方の裏切り(男のダンサー)で、バレリーナの命とも言える足に大怪我を負ってしまいます。

彼女の名誉のために言っておきますが、

決してジェニファー・ローレンスがごっついからではありません。

バレーの道を絶たれたジェニフアー・ローレンスは、

その後身内の手引きで、

まるで星飛雄馬のように諜報員へとスパルタ養成されていく。

これまでと環境がまったく異なる世界に戸惑う彼女だか、

やがて諜報員としての才能が芽生え、過酷な訓練をクリアする。

17歳の時「あの日、欲望の大地で」で注目された少女が、

大きくなったものです。 10年も経てば当然か……。

ロシアの諜報員って、背負ってるものが違うのよっていう感じを

全身に漂わせながら、見事に演じていました。

次に同じく3位だったのが

「判決 ふたつの希望」です。

中東のレバノンって国を舞台にした映画ですが、

この国は人種、宗教共に複雑な事情を孕んでいて、

微妙なバランスの中で争いごとを避けて日々を暮らしている社会。

ある日、キリスト教徒のレバノン人とイスラム教徒のパレスチナ難民が、

アパートの水漏れが原因で口論となります。

互いに自分の信じる正義を譲らない二人は、

それぞれの侮辱的な言動を追及するため裁判を起こします。

その裁判を嗅ぎつけたメディアによって、

たちまちレバノン全土を揺るがす政治問題に発展する……。

些細な口論から、一国を巻き込む大事件へと展開するストーリーは、

緊張感を湛えつつテンポも良く、グイグイ映画に引き込まれてしまいました。

最後は「スリー・ビルボード」です。

娘を殺された未解決事件に抗議する母親が、

街に巨大な3つの看板を設置するお話。

地元の警察は、犯人を検挙できない警察を侮辱する看板を撤去させようと、

母親をあの手この手で説得しようするが、母親は頑として聞き入れません。

街の住民も母親に味方する者はなく、手を焼いた警察内部では、

看板を撤去させるため強行手段を考える者も……。

母親役のフランシス・マクドーマンがアカデミー主演女優賞を受賞したそうですが、

孤独な偏屈おばさんを見事に演じていましたね~。

22年前、「ファーゴ」でも同賞を受賞していますが、

あの時はコーエン兄弟の嫁さんという肩書があったので、

今回の方が嬉しいのでは(勝手な推測ですが)。

ウッディ・ハレルソンも良かったですね~。

ただ、やっぱりサム・ロックウェルはスゴかった。

怪演って言うよりは、ナチュラルクレイジーとでも言いましょうか。

役柄が憑依してる感じで、実に見事でした。

 


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