巨匠の業

山本二三展に行ってきました。行ってきたと言っても展覧会の方ではなくご本人によるデモンストレーションを見に行ってきました。

山本二三(にぞう)さんといえばスタジオジブリ作品の美術監督をはじめ、様々なアニメの背景画を描いている方です。

9月23日から倉敷市立美術館にて始まった山本二三展。その初日に行われたデモンストレーションの参加権が抽選で当たったので子ども2人を実家に預けて嫁さんと参加してきました。何年か前、岡山で行われた展覧会の時は応募出来なかったので今回は当たってラッキーでした!

当日はホールのステージに作業場を作って司会者の方とおしゃべりしながら背景画をその場で描いていただきました。短い時間で描けるものということで雲の絵をチョイス。実際飛行機に乗った時に自分で撮影した積乱雲の写真を見ながらでした。

作業する手元の様子をスクリーンに映しながらのデモンストレーション。おしゃべりも非常に軽快でいろいろなアニメの制作秘話などを織り交ぜ楽しくわかりやすく背景画の描き方を教えていただきました。

制作秘話ではやはり宮崎駿監督とのエピソードが面白く会場も盛り上がっていました。

今回描いた背景画、空と雲だけのシンプルなものでしたが、容器から取り出して絵皿で調色して用意した絵の具は10種類。元になる写真を参考に描き始める前にこの絵に必要な色を頭の中で分解し調色していきます。

※終了後撮影タイムがありました。

この調色が準備できるまでかなりの時間をかけていました。空を描く時はスピードが重要!色は最初に作っておかないと作りながらでは間に合わないということです。

画用紙の水張りから始まり空の青、白い雲とどんどん出来上がっていく様子は魔法の様でした。

いつもと違う環境、目の前に大勢の観客、そして司会者とのやりとりをしながらの作業、よく描けるな~っと思いながら巨匠クラスの作業を実際に目の前で見るとこができ感激でした。

山本二三展は11月26日(日)まで開催。大きいサイズの背景画は生で見るとかなり迫力ありますよ。また、今回の展覧会に合わせて倉敷の街を描いた作品も展示しています。
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そういえば、展覧会の帰りに昼食をとったのですが、嫁さんと2人での外食が何年ぶりなのか記憶にないほど久しぶりでした。まぁ、行ったのはチェーンの定食屋ですがねw

 


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